文字サイズ

愛知ニュース

候補者の横顔 <1区>

 届け出順。各文末の数字は(1)最も感動した映画(2)愛読書(3)尊敬する人(4)至福の時間や場所

◆大野宙光さん(共新) 線量計手に「脱原発」

 大学で物理学を学び、「原爆など研究成果が人殺しに使われているのが許せない」との思いを抱き続ける。一九八六年に起きた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を契機に原発廃止を訴える市民団体を立ち上げた。街頭演説の際には、放射能の線量計を手に声を張り上げる。

 福岡県の筑豊地方で十八歳まで過ごし、炭鉱の盛衰を目の当たりにした。「国のエネルギー政策に翻弄(ほんろう)され、地域が壊される。国策のツケを地元に回す構図は今も変わっていない」。原発事故の影響を受けた福島県と故郷を重ねる。

 名古屋市中区の劇場でプロデューサーとして働いた経験もあり、裏方タイプと自己を分析する。「国民が喜ぶことを裏方としてやるのが政治家本来の仕事ですよね」。妻と一男一女の四人暮らし。四十九歳。

 (1)山田洋次監督作品(2)池井戸潤、村上春樹、赤川次郎(3)物理学者・坂田昌一(4)自分で作ったつまみでの晩酌

◆吉田統彦さん(民前) 医療行政、現場の目で

 政治家と医師の二つの顔を持つ。研修医として初めての当直の日。救急外来で髄膜炎の赤ちゃんを診療した。命は救えたが、当時、日本では髄膜炎に有効なワクチンが本格的に使えず、脳に機能障害が残ってしまった。

 「こんなかわいそうな子を増やしたくない」と医療行政に疑問を抱き、政治への思いを強めた。今も眼科医として患者と接し、現場の思いを胸に「民主党政権で日本の医療は大きく息を吹き返した。もっと前に進める」と言い切る。

 名古屋市東区の中学、高校に通い、遊び場は大須。前回は比例単独での出馬だったが、1区前職の離党で、慣れ親しんだ名古屋に事務所を構えた。

 長男が生まれたばかりだが、政策を練る時は家族のことはあまり考えないようにしている。私情を挟まず周りの話に耳を傾けるためという。三十八歳。

 (1)「いまを生きる」(2)「書経」(3)ユリウス・カエサル、岳飛、袁崇煥(4)家族と共有する時間

◆佐藤夕子さん(未前) 家庭と両立、選挙中も

 高層マンション建設の反対運動に参加したことがきっかけで政治の世界に飛び込んだ。それまで、ニュースで見るくらいだった政治の世界は「主婦なんかは置き去りで、勝手にやっている」と感じていた。

 そうしたイメージを反面教師に県議、国会議員時代を通じ、党派に縛られず「言いたいことを言ってきた」。民主党を離党したことも「いい選択だった」と信じている。所属の党名が次々に変わっていく異例の選挙。「党の名前じゃなくて『佐藤夕子』で覚えてもらうしかない」と自転車で選挙区を駆け回る。

 東京と名古屋を行き来する生活でも、中三の次女の弁当を作り続ける。選挙中も学校の三者面談には出席するつもりだ。「小さな家族も守れないで、国を守るのは無理」。夫は単身赴任中で二男二女と暮らす。四十九歳。

 (1)特になし(2)「官僚たちの夏」(3)両親(4)子どもたちの仲がいい様子を見る時

◆熊田裕通さん(自新) 自ら動き国を変える

 小学校の卒業アルバムの将来の夢に「衆院議員」と書いてある。「なぜそう思ったのかはっきり覚えていないが、自分さえ良ければいいのではなく、他人の役に立ちたいと思ったんでしょう」と振り返る。

 大学を卒業し、二十三歳で海部俊樹元首相の秘書になった。「自ら動けば法律も国も変えていける」

 漠然とした夢は目標に変わり、今回、五期務めた県議を辞めて国政に挑戦する。

 稲沢市の「国府宮はだか祭」に毎年参加するなど、自他共に認める「祭り男」。後援会の事務所には、ふんどし姿で仲間と並ぶはだか祭の写真が飾ってある。

 家に帰れば、妻に「わが家のルールブック」と呼ばれる厳しい父親。「感情的に怒鳴っても子どもは分かってくれません」。妻と二男一女と暮らす。四十八歳。

 (1)「男たちの大和/YAMATO」(2)「坂の上の雲」(3)上杉鷹山(4)家族とのだんらん