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愛知ニュース

私の信条 <12区>岡崎・西尾市、額田郡

 今回の衆院選は、個々の候補者の信頼度も問われている。政党によるマニフェスト違反や公約変更が相次ぐ中だからこそ、政党を動かすことになる一人一人の決意や実行力に有権者の注目がいっそう集まる。一票の参考となるよう、それぞれの信条や人物像を選挙区ごとに二日間に分けて紹介する。

 (届け出順)

◆若山晴史さん(64) 共新 10代から正義感不変

 先人たちが歩んできた道のりの険しさが、念頭にある。「(戦前の)治安維持法の下で、先輩たちが命をなげうって平和のために戦ってきた。微力ながら受け継いでいきたい」と語気を強める。

 政治を志すきっかけは大学受験前、テレビで見たベトナム戦争の映像だった。「こんなことがあっていいのか」と憤りを覚え、大学では勉強会で政治などを学んだ。「社会には根本的な矛盾があるのではないか。何の資格も取らずに労働者として生きていこう」と決め、タクシー運転手などを経験してきた。

 これまでは党候補者を探す立場だったが、一転して自身が挑戦する。「十代のときから変わらない正義感」で初の国政選挙に臨む。

 (中村文人)

◆都築譲さん(62) 未元 変化に応じ自己革新

 「土光臨調」で知られる土光敏夫・元経団連会長の座右の銘と同じ中国の古典『大学』の一節だ。公務員時代に出合って以来、政治家として自分を律する言葉となっている。

 「惰性で仕事をするのではなく、毎日の変化に応じて自己革新する。長年自分への戒めにもなった言葉」と振り返る。本来は「新たなり」が正しい送り仮名だが、最近になって「新たなれ」と書かれた資料を読み、一層気に入ったという。「より自分への励ましにも聞こえますから」

 国政や町政に取り組んだ経験を糧に、脱原発や消費増税反対などの主張は、その言葉の裏返しだ。「無駄遣いや官庁の利権を何とかしなければ。今こそ『新たなれ』の思いだ」

 (藤原哲也)

◆中根康浩さん(50) 民前 社会弱者対策に自負

 「与えられた環境の中で、とにかく頑張っていこうと考えている」と説明すると、表情を引き締めた。

 高校生の次女(17)に知的障害がある。生後半年ほどたって分かった。成長するにつれて「どう受け止め、学校をどうするか」など、さまざまな悩みがあった。それでも「正面から受け入れることで、夫婦で幸せを授かった」と気付いたという。父の影響で歩み出した政治の世界。娘を通し「自分にしかできないことがある」と自負している。

 幼稚園の経営に携わりつつ、衆院議員となってからは障害者政策で党の責任者も務めた。子育て支援や就職対策など「社会的弱者への対策、人権改革はライフワーク」と力を込める。

 (中村文人)

◆青山周平さん(35) 自新 人との関係を大切に

 「至誠にして動かざる者は、未(いま)だこれ有らざるなり」。中国の孟子の言葉で、吉田松陰が好んで使った格言。幼稚園長だった二十九歳のころ、歴史好きが高じて一人旅に出た山口県萩市の松陰神社で、この言葉に出会い、感銘を受けた。

 「誠意を尽くし、それでも相手に誠意が伝わらない時には、自分の誠意が足りないから」と、何事も「自己責任」であると解釈する。幼稚園経営でも政治の世界でも、物事がうまく運ばない時には「まだまだ自分の努力が足りない」と戒めて生きてきた。

 初めての選挙。正しい政治のため、政策を地道に訴えていく。「真面目に、実直に、人とのつながりを大切に生きていきたい」

 (嶋村光希子)

◆重徳和彦さん(41) 維新 政と民の距離縮める

 総務省時代から心がけてきた姿勢だ。「庁舎にこもっていては分からない現状を知ろう」と住民と一緒に新しい祭りを企画したり、全国二千人以上の公務員が情報交換する組織「地域に飛び出す公務員ネットワーク」を設立したりしてきた。

 「役所が地域を仕切るのではなく、住民が主役であるべきだ」と強調する。そのためには「まちを元気にしなければ」と、知事選後も愛知学泉大(豊田市)などで地域おこしの研究に取り組んだ。

 政治の現状を「誰も望まない増税が社会保障政策より早く決まるなど、国民のはるか遠くで動いている」と嘆く。これからも現場主義を貫き、政治と国民の距離を縮めるため駆け回る覚悟だ。

 (川原田喜子)