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富山ニュース

終盤戦 訴え熱く 富山1区

 師走の衆院選は14日投開票に向けて終盤戦に入った。富山県内3小選挙区に立候補した8人は、北陸の厳しい寒さに負けじと各地を駆け巡り、訴えに声をからす。富山1区は届け出順に自民前職の田畑裕明さん(41)、維新新人の吉田豊史さん(44)、共産新人の高橋渡さん(51)の三つどもえの戦い。ヒートアップする舌戦を選挙区ごとに追った。(衆院選取材班)

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自民・田畑さん

後援会引き締め躍起

 「風が吹いていない厳しい戦いだ」。九日夜、田畑さんは演説会で険しい表情で訴えた。選対責任者も「自民有利の報道があるが、実感は全くない」と、組織の緩みに警戒感をあらわにする。

 公示後、毎日四回の演説会をこなし、党支部や後援会の引き締めに躍起。支援企業の決起大会を連日開くなど組織固めを急ぐ。週末は2、3区の自民前職候補二人が応援入りし、前回選で民主から奪還した1区の議席死守に総力を挙げる。選対幹部は「相手の比例復活を許さない完全勝利を目指す」と力を込める。

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維新・吉田さん

テーマ絞り追い上げ

 吉田さんは、選挙カーやつじ立ち中心の戦い方に、中盤から演説会も加えて参加者の質問に答えるなど対話を重視する。「この二年間で非正規雇用が増えた。家族を養うには安定した働く場が必要」と与党を批判。テーマを雇用と人口減少、国会議員の身を切る改革に絞り、“市民目線”を強調する。

 支援に回る民主の村井宗明元衆院議員は「前回選で共倒れした二人で力を合わせ、巨大な自民党を倒そう」と気勢を上げる。選対幹部は「一票差でもいいから最後は勝つ」と追い上げに闘志を燃やす。

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共産・高橋さん

投票増へ声掛け重視

 「国民の八割はアベノミクスの成果を実感できていない。私はその八割の人の声を代弁する」。高橋さんは、個人演説会などで安倍政権を鋭く批判する。

 その個人演説会のペースを増やし、九日は最多の三地区で開いた。支援者を前に、四月の消費税引き上げで生活に苦しむ年金受給者の声を紹介し、「消費税増税をやめさせ、あるべき姿に改革する」と力強く宣言。選対幹部は「投票率が下がれば、自民、公明両党が有利になる。一人でも多く投票してもらえるよう引き続き声掛けを重視する」ときっぱり。