文字サイズ

富山ニュース

候補者 こんな人 1区

 十四日投開票の衆院選が幕を開け、一票を託す有権者の候補者選びもスタートした。県内三小選挙区に立候補した八人はどんな人物なのか。人柄や政治を志したきっかけなど、横顔を選挙区ごとに三回にわたって紹介する。(届け出順)

税制議論やりがい

田畑裕明さん(41)=自民・前

 衆院議員になって、あっという間の二年だった。社会保障関連の法案策定などに関わり、社会のルールとなる法律をつくる責任感の重さを実感した。「与党として税制の議論に関わるなど、地方議員と違うやりがいを感じた」と振り返る。

 銀行員だった時、当時県議の森雅志富山市長に出会い、「正義に対して自分の物差しを持ち、強い決断で政治を動かす」姿に触発され、政治家を志した。前回選は、「政治の恩師」の長勢甚遠元法相のバトンを継ぐことが、出馬への気持ちを駆り立てた。人との縁で導かれた軌跡。「政治の歩みをここで途切らすわけにはいかない」と闘志を燃やす。

 三十歳で初当選した富山市議選から数え、十一年七カ月で六回目の選挙。「大変多いですよね。基本的に選挙は好き。ただし多くの人の協力で戦えることを認識しないと」と笑う。性格は楽天的。「挫折は何度もあったけど引きずらない」ときっぱり。娘と両親の四人家族。富山市北代。 (川田篤志)

 メモ 感動した映画 スタンド・バイ・ミー▽尊敬する人 長勢甚遠さんと小村寿太郎▽1週間休みなら何をする 選挙活動▽趣味・特技 スキー(全日本スキー連盟公認正指導員)、野球など

あいさつ運動継続

吉田豊史さん(44)=維新・新

 雨の日も、雪の日も、旅先でも−。四年間、あいさつ運動を続けてきた。「あいさつは人と人とをつなぐ基本」。政治家として、人の模範となるために欠かさない日課だ。

 早稲田大卒業後、地元に戻り、カフェと豆腐製造販売店を経営した。県議を三期務めた父親の引退を受け、二〇〇七年に自民党から県議選に出馬し初当選。しかし、県議を二期目途中で辞め、無所属で立候補した前回の衆院選で涙をのんだ。

 つい最近まで、県議として視察したことがある北陸新幹線駅の工事現場や、太陽光発電の建設現場で汗を流していた。「アンテナを張るには現場。そうじゃないと、本当に困っている人が見えてこない」ことを学んだ。

 人は、他人に起こったことをなかなか自分のこととして受け止められないと思う。当選したあかつきには「皆の共感を生むため、いち早く現場を感じて国民に方向性を示していく」と決意する。妻と三人の娘の五人暮らし。富山市西長江。(伊勢村優樹)

 メモ 座右の銘 感謝そして挑戦▽息抜き方法 娘たちと一緒にするガーデニング、富山湾でのダイビング、読書▽尊敬する人 父親▽政治家になる上で示唆を受けた本 論語

趣味はバイクの旅

高橋渡さん(51)=共産・新

 たすきの肩に、ちょこんと乗っかるカエルのバッジ。「政治を変えるカエル君ですね。選挙を一回戦うと、色もあせてくるんですよ」。これまで戦った三回の国政選挙は、いずれも落選。「今度こそ」と思いを強める。

 新潟県加茂市出身。約三十年前、富山県立技術短大進学を機に富山に移り住んだ。「五月の田んぼに月が反射して、遠くには砺波平野が見えたりしてね。ああいうのはいいな」。趣味のバイクのツーリングでは、氷見市から石川県七尾市方面に抜ける道がお気に入りだ。

 福島第一原発事故の八カ月後には、福島県川俣町で四週間を過ごした。「二度とこんな苦しみを味わわせてはいけない」。毎週金曜にJR富山駅前で脱原発を訴える活動は、百回を超えた。

 政治へのきっかけは、予備校生の時に加入した日本民主青年同盟。「活動を通じ、日本のいろんな問題点を変えようと思うようになった」。肩のカエルは、変わらない志の証しだ。独身。富山市八町。 (豊田直也)

 メモ 座右の銘 一期一会▽1週間休みを取れるなら 家を片付け、茨城県の母親のところに顔を出し、2〜3日はツーリング▽感動した映画 黒沢明監督の「天国と地獄」