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富山ニュース

一票 無駄にしない 注視の有権者

候補者の演説を聴く聴衆たち=2日、富山市内で

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 衆院選が公示され、富山県内でも各地で候補者たちの主張が飛び交った。アベノミクスの是非を中心に、消費税増税、年金、安全保障や農業−。候補者の第一声を受け、県内有権者がどこに注目し、一票を投じようとしているのかを聞いた。

 「安倍政権になって給与が上がったと言うが、年金暮らしの私たちには関係ない。年金は減る一方だ」。富山市の無職才藤抱一さん(73)は嘆息する。生活に直結する消費税増税には反対の立場で「医療や福祉政策を気にしている」。魚津市の無職紙尾清春さん(66)も消費税に注目する一人。「物価は上がり、年金は下がる。庶民の生活のことを考えているのか」とぼやく。

 富山市の無職耕作吉則さん(79)は、高齢化社会への対策を基準に候補者を選ぶつもり。「高齢者も健康な間は働きたい人は多い。何歳までも働ける政策を訴える候補者を見極めたい」と話す。

 造園業を営む同市の中川弘志さん(73)は、一九九〇年代と比べて仕事量が半減したという。「自分の周りも景気回復の実感は乏しいと聞く。生活が苦しいと気持ちも沈む。政治の力で経済の後押しを」と求める。

 子育て世代からは安全保障政策への注文も。三人の子どもがいる富山市の会社員浦田千賀子さん(51)は集団的自衛権の行使容認に触れ、「戦争する国にはしてほしくない。子どもたちが安心して暮らせる社会を実現してくれる人に投票したい」ときっぱり。五歳の息子を持つ高岡市の会社員大崎恵子さん(46)も、「子どもには平和な未来をあげたい」と話した。

 農業の行方に目を凝らすのは黒部市の無職上田泰憲さん(76)。「国内の農産物を守ることが大事。安い外国産が入ってきて国産はますます厳しい。生産者が意欲を高め、農業所得が上がる政策を進めてほしい」