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富山ニュース

県内「ゆるキャラ」に聞く 選挙の戦い方

(上)「ゆるキャラグランプリ」出陣式で気勢を上げるジャンボ〜ル三世=9月、富山県入善町役場玄関前で (下)通勤、通学時間帯の駅頭で支持を呼びかけるメルギューくんとメルモモちゃん=9月、小矢部市のJR石動駅で

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 地域や企業の看板を背負う「ゆるキャラ」。愛くるしい見かけとは裏腹に、彼らは全国一を決める「ゆるキャラグランプリ」に年に一度出場し、決してゆるくない選挙を戦う候補者の姿も併せ持つ。十二月二日公示の衆院選を前に、県内のゆるキャラ陣営から幅広い支持を得るコツを聞いてみた。(衆院選取材班)

組織票

 グランプリで県内で二年連続最高位となる二十八位に輝いた入善町の「ジャンボ〜ル三世」。原動力となったのが組織票だ。「選挙」(投票)期間中には町民会館で総決起集会を開くなど、町ぐるみの選挙運動で支持を固めた。支持を広げるにはまず地元から、というのが基本のよう。

ミラたん=魚津市提供

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 魚津市の「ミラたん」は総決起集会の場で「一位なら地元遊園地でバンジージャンプを行う」とするマニフェスト(政権公約)が効果を発揮したか。結果は百七十五位と公約は果たせなかったが、担当者は「市民の注目は集めたはず」と手応えをつかんだ。

ネット

ムズムズくん

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 インターネットでの選挙活動が可能となって初めての今回の衆院選。若者を中心に支持を広げるツールになりそうだ。射水市の「ムズムズくん」は二〇〇九年にブログを開設。市内の観光地やイベント情報を写真付きで毎週数回投稿。今では一日四百〜五百回のアクセス数を稼ぐ。担当者は「ファンの幅が広がった」。

きときと君

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 グランプリ未出場だが、県の「きときと君」もネットから人気に火が付いた。今年一月の全国サッカー選手権大会の会場で数席分を陣取り応援していた姿がネットで広まった。その影響か、ブログの閲覧者は約五倍に。担当者は「面白いと思ってもらえたら、すぐアクセス増につながる」とネットの重要性を訴える。

触れ合い

らいじぃ=立山町提供

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 有権者と顔を合わせ、じかに触れ合うことも欠かせない。立山町の「らいじぃ」は、立山黒部アルペンルートを訪れる観光客を出迎え、記念撮影にも応じてもてなしに力を入れる。小矢部市の「メルギューくん」と「メルモモちゃん」は市内企業をはじめとする地道なあいさつ回りを展開した。昨年百十四位から六十六位へ大きく躍進。担当者は「選挙の時だけではなく、平時からコツコツやることが大切です」と話す。