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静岡ニュース

民主 2選挙区で意地

◆5区 細野さん 党を再生させる

「安倍政権に届いていない声を国会で代弁する」と決意を語る細野豪志さん=14日午後8時13分、三島市で

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 「民主党の再生と野党結集の役割を果たす」。静岡5区で六選を果たした民主前職の細野豪志さん(43)は、党が伸び悩んでいることを受け、三島市の事務所で課題を語った。

 午後八時すぎに当選確実の一報が入り、支持者の前に登場した細野さんの表情は険しいまま。環境相や党幹事長を歴任した上、現在も民主県連会長を務めており、自身の当選だけでは喜べない様子だった。

 選挙戦は「政治を動かすには仲間が必要」と若手を育てることにこだわった。少しでも比例で復活する機会を若手の候補者に与えるため、自身は重複立候補を辞退。自ら主宰する政治グループ「自誓会」を中心に民主候補の応援で全国を飛び回った。

 「民主に政権を戻すのに不安を感じる国民が多く、政権交代の仕組みが瀬戸際に立たされた」と結果を分析する。党勢の立て直しについては「民主は頼りがいがないと思われており、党の統治の在り方が課題だ」と述べた。

 今後は、安全保障の議論が活発化するとの見方を示した上で「しっかりと政策を提案できる政党に再生する」と抱負を語った。

◆6区 渡辺さん 巨大与党に切り込む

7選を果たし笑顔で支持者と握手をする渡辺周さん(中央)=14日午後10時43分、沼津市寿町で

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 「選挙期間中に顔は笑っていたが、内心はおだやかではなかった」。沼津市寿町の事務所で、静岡6区の民主前職、渡辺周さん(53)は七選にほっとした表情を浮かべた。

 僅差での勝利に、渡辺陣営では、地方へのアベノミクス効果の波及を期待する声が有権者に多く、逆風になったと分析した。

 選挙戦では、そのアベノミクス批判を軸に「与野党勢力の伯仲」を訴え続け、自民批判票の取り込みを図った。自民候補が安倍首相ら党幹部を続々と応援で投入する中で、渡辺さんは「選挙は大物の名を借りてやるものではない」とひとりスーパーやコンビニで演説を行うことが多かった。対照的な戦いを制し、「6区の民意は安倍政権に対して冷静になれということだった」と力を込めた。

 選対本部長は「前回競り負けた市町の多い伊豆半島へのてこ入れを本人の希望で強化したことも勝因の一つ」と分析する。沼津では、沼津市長だった亡父から続く支援者の支持を固めた。

 渡辺さんは「みなさんの民意を受けた。巨大与党に切り込みたい」と述べた。