文字サイズ

静岡ニュース

静岡1・3・7・8区 出口調査分析

 衆院選で中日新聞社は十四日、静岡1、3、7、8区の投票行動について出口調査した。投票で最も重要視した政策は、全選挙区で経済政策となり、いずれも四割前後を占めた。原発政策を挙げたのは一割未満だったが、原発再稼働については約六割が反対と回答。比例の投票先は、自民が三割から四割近くを占め、2番手を民主と維新が争った。

◆1区 上川さん自公固める

写真

 四人が立候補した1区は、法相の上川陽子さん(自前)が自公支持層のそれぞれ七割を固め、全世代で最も高い支持を集めた。上川さんへの支持が比較的少なかった原発政策などを重視する人の票は、小池正就さん(維前)と牧野聖修さん(民元)に分かれ、まとまらなかった。

 上川さんは、最も重視する政策に経済政策を挙げた人の56・4%、福祉や社会保障を挙げた人の41・6%の支持を集めた。女性の47・4%が上川さんに投票し、男性より5・3ポイント多かった。支持政党を持たない層の支持は29・1%にとどまり、34・9%の小池さんを下回った。

 集団的自衛権の問題を重視する人のうち、36・4%が牧野さん、23・4%が小池さんに投票。原発政策では27・7%が牧野さん、32・5%が小池さんだった。

 前回衆院選で維新の尾崎剛司さんに投票した人の62・5%が上川さんを支持。前回はみんなから出馬した小池さんは25%にとどまった。前回牧野さんに投票した人の22・8%は小池さんに流れた。

 河瀬幸代さん(共新)は共産支持層の七割超をまとめ、特定秘密保護法を重視する人の三割が支持した。

◆3区 原発政策重視は8.3%

写真

 中部電力浜岡原発(御前崎市)を抱える3区だが、投票の際に原発政策を重視する人は8・3%。経済政策が最大の関心事となり、アベノミクスの継続を訴えた宮沢博行さん(自前)が幅広い支持を集めた。

 原発の再稼働に反対したのは61・3%と、賛成30・2%を大きく上回った。反対の人の48・7%が小山展弘さん(民元)に投票した一方で、39・9%は宮沢さんと回答。再稼働を容認する自民に対し、脱原発を掲げる民主などの野党が反原発票を十分に取り込めなかった。

 投票で重視する政策は経済政策が41・3%と最も多く、このうち64・3%が宮沢さんに投票。小山さんは30・8%、松浦敏夫さん(共新)は4・9%にとどまった。

 二年前の衆院選で比例復活した鈴木望さん(維前)が小選挙区の出馬を取りやめ、県内で唯一、民主と維新の野党共闘が実現した3区。しかし、維新支持層のうち、小山さんに投票したのは50%。36・1%が宮沢さんに、13・9%が松浦さんに流れた。

 比例の投票先は、自民が35・3%で最多。民主23・1%、維新14・2%、共産9・4%だった。

◆7区 城内さん幅広い支持

写真

 三人が立候補した7区では、圧倒的な知名度を誇る城内実さん(自前)が年齢、性別問わずに幅広い支持を獲得。松本泰高さん(民新)、野沢正司さん(共新)を圧倒した。

 城内さんは自民党支持層の95・6%、公明党支持層の83・3%を固めた。また支持政党を持たない層からも65・5%を獲得した。

 重視する政策別では、最も多かった「経済政策」を挙げた有権者の87・8%が城内さんに投票。「福祉や社会保障」「地方活性化策」も八割近い支持を集めた。

 ただ「原発政策」は城内さんが37・7%、松本さんが35・8%と僅差で、野沢さんが26・4%。「集団的自衛権行使容認」「特定秘密保護法」については松本さんが城内さんを上回った。

 比例の投票先は、自民が39・9%、民主が20・1%、維新が13・4%の順。支持政党を持たない層でも自民が27・1%の支持を集め、維新が23・2%、民主が22・6%と続いた。

 政策別では「経済政策」や「地方活性化策」を重視する有権者で自民への投票が目立った一方、「原発政策」「集団的自衛権行使容認」「特定秘密保護法」はいずれも民主が最多だった。

◆8区 共闘崩れ野党票分裂

写真

 野党共闘が崩れ、自民、維新、共産による三つどもえに無所属が加わった8区。塩谷立さん(自前)が自民と公明支持層の八割を固めた一方、民主支持層の票は源馬謙太郎さん(維新)と古橋和大さん(無新)に分散した。

 民主支持層は45・1%が源馬さん、32・7%が古橋さんに投票した。支持政党を持たない層は43・1%が源馬さん、次いで31・7%が塩谷さんに投票。落合勝二さん(共新)も15・7%の支持を得た。

 重視する政策では「経済政策」を挙げた人が最も多く、そのうち65・7%が塩谷さんに投票した。「原発政策」を挙げた人は37・7%が源馬さんに投票し、塩谷さんの18%を上回った。同じく「集団的自衛権の行使容認」「特定秘密保護法」を挙げた人のうち、36〜37%が源馬さんに票を投じた。

 比例の投票先では自民が36・3%と最多で、次いで維新が18・6%。民主は15・2%と三番手にとどまり、共産は10・1%だった。

 重視する政策で「経済政策」を挙げた人の50%が自民に投票した一方、「集団的自衛権」「原発政策」を挙げた人は民主や共産への投票が目立った。

【出口調査の方法】 静岡1、3、7、8区のそれぞれ20〜40カ所の投票所で、投票を終えた有権者それぞれ1000〜2000人程度に「誰に投票したか」「最も重視した政策は何か」「原発再稼働の賛否」など8項目を尋ねて集計した。