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静岡ニュース

一票 捨てないで あす投開票

◆各陣営や選管 学生も呼び掛け

選管職員らと、駅の乗降客に衆院選投票を呼び掛けるゆるキャラ=12日午前、JR静岡駅で(立浪基博撮影)

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 日本のかじ取り役を決める衆院選の投開票日が十四日に迫り、静岡県内でも二十六候補が激しい選挙戦を繰り広げている。気になるのは投票率。唐突な選挙の上、有権者は年末でただでさえ忙しい。有権者の関心の低下を心配する声もある中、投票率アップへ県選管は「ゆるキャラ」も動員、候補者陣営や若者たちの中にも投票を呼び掛ける動きが出ている。

 今回と同じく師走に行われた二年前の前回選の投票率は61・75%。一九九六年の小選挙区制導入後二番目の低さだった。一方、今回の公示後の本紙世論調査で「衆院選に関心がある」と答えた県内有権者は66・4%で、前回選の公示前調査より13・2ポイントも下落した。この時期に衆院選をすることの意義や必要性に疑問を持つ有権者が多く、関心が低かったとみられる。

 自民党県連の県西部の選対幹部は「集会の集まりはこれまでになく悪い。街頭演説も手応えがほとんどない」と嘆く。県中部の選対幹部も「投票率は下がる。50%を少し上回るぐらいではないか」と予想。別の自民陣営は「自分が投票にいかなくても大丈夫だと思っている人が多い」と、支持者に少しでも投票所に足を運んでもらおうと必死だ。

 県中部の民主党陣営幹部は投票率が前回選より5ポイント程度下がるとの見込みを示し「組織が堅い自民を利するのは間違いない。浮動票をつかめないと野党は勝てない」と警戒する。

 「投票に行こう」と記したのぼりを立てて街頭演説する県中部の野党候補は「期待してくれる市民の票を集めなければならないが、投票率が低いと厳しい。一人でも多く投票に行ってもらいたい」と話す。

 県選管は、ゆるキャラ人気に頼る作戦だ。十四体の県内市町などのマスコットキャラクターが隊員として参加。明るい選挙推進協議会の「めいすいくん」を隊長に、浜松市の「出世大名家康くん」や磐田市の「しっぺい」などが、JR駅やイベント会場で十三日まで投票を呼び掛ける。

 投票率の鍵を握る若者自らの動きも。静岡県立大の学生有志による模擬政党「静岡わかもの党」は十三日、同大で衆院選について意見交換する「デモクラシーカフェ」を開く。代表の加生太郎さん(21)は「友人と選挙が話題になることはほとんどない。授業でも今の日本の政治が扱われることは少ない。カフェで少しでも関心や興味を持てるようになれば」と期待する。

(衆院選取材班)

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