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静岡ニュース

期日前投票所ルポ 便利で手続き容易

◆浜松市選管「若者の投票」が課題

当日投票に行けない大勢の人が期日前投票で一票を託した=浜松市役所で

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 十四日投開票の衆院選で、候補者たちの舌戦が日増しに熱を帯びてきた。急に決まった選挙で低投票率も心配されているが、当日に投票に行けない人には期日前投票がある。公示後初めての日曜となった七日、浜松市内の期日前投票所の一つを訪ねた。

 午前八時二十分、浜松市役所北館。受け付け開始の十分前にもかかわらず、すでに二人が待っていた。一番乗りの女性は、八時ごろに来たという。同三十分に投票所が開くと、係員の誘導で素早く投票を済ませた。

 その後も、投票の入場券を持って続々と訪れる人たち。二〇〇三年に期日前投票制度が導入される前は不在者投票しかなく、手続きが複雑で一時間待つこともあったが、期日前は簡単な宣誓書を書くだけでいい。

 「用事がある人にはとても便利」と話すのは浜松市中区の本門百合子さん(68)。これまで何度も期日前投票を利用しているという。別の中区の主婦(56)も「ほぼ毎回使っている。昔に一度だけ不在者投票をしたけど、手続きが面倒なのが嫌で、用事があるときは投票に行かないこともあった」。

 課題もある。期日前の利用者が年々増える一方で、期待された投票率の底上げにはつながっていない。最高裁の国民審査の投票開始日が衆院選と違うなど、改善点も指摘されている。

 この日、浜松市役所で期日前投票した人は千五百六十二人。家族連れや年配の人が多く、若者の姿はほとんどなかった。

 浜松市選管の小出裕一事務局長は「結局は選挙に関心のある人が利用している。若者を中心に投票に行かない人をどう取り込むかが重要だ」と話している。

(宿谷紀子)