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静岡ニュース

自衛権の必要性強調 安倍首相が県内入り

◆原発政策は触れず

アベノミクスなどについて演説する安倍首相=8日午前10時24分、JR沼津駅前で

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 自民党公認候補の応援で安倍晋三首相が八日、JR沼津駅北口で街頭演説した。七十三年前のこの日、日本が真珠湾攻撃を行い、太平洋戦争が始まった。安倍首相は、集団的自衛権の行使容認に触れ「日本人の命、領土を守る責任がある。切れ目ない法整備を来年進める」と述べた。静岡県内に中部電力浜岡原発(御前崎市)があるものの、原発政策には触れなかった。

 演説は十七分間。過去二年の経済政策の効果や消費税に比重を置いた。消費税率の10%への引き上げ時期を一年半先送りした理由を「賃金は2%伸びたが消費税の3%の伸びに追いつかなかった」と説明。「来年以降も賃金が上がれば増税に対応できる経済力を取り戻せる」と力を込め、「アベノミクスは雇用と収入を増やす。デフレから脱却して生活を豊かにする政策」と訴えた。

 一方で「行き過ぎた円安」への批判を意識し、低所得者や中小事業者向けの支援策に言及。円高で国内企業が海外に生産拠点を移したことや、円安で外国人観光客が増えたことを挙げて「円安の副作用はあるが、円高の方がはるかに雇用を奪う」と理解を求めた。

 安全保障をめぐっては「民主政権時にズタズタになった日米同盟の絆を取り戻し強化する」と述べ、集団的自衛権の行使容認に伴う法整備は、平和と安定のためという認識を示した。