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静岡ニュース

1区 現職閣僚と野党 火花

 衆院選が公示された二日、冬晴れとなった静岡県内でも小選挙区の二十六候補が十二日間の選挙戦をスタートさせた。「経済政策を続行」「地方に景気回復は浸透していない」。マイクを持つ候補者の手に力が入る。アベノミクスや中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働、集団的自衛権の行使容認、環太平洋連携協定(TPP)と争点も幅広い。有権者は今後を託す政治家を見極めようと足を止め、耳を傾けた。

衆院選が公示され、立候補者の演説を聞く有権者=2日午前9時36分、静岡市葵区で

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 静岡1区は、自民と維新の前職、民主元職、共産新人の四人が争う。

 共産新人の河瀬幸代さん(63)は第一声で「消費税10%への増税はきっぱりと中止する」と明言。スーパーやJR静岡駅前で、比例東海ブロックの候補者とともに街頭演説をこなしながら「社会保障切り捨ての暴走を食い止める」と安倍政権の継続阻止を訴えた。原発の再稼働推進や集団的自衛権の行使容認を批判し「平和を願う一票を寄せてほしい」と、自らと党への支持を呼び掛けた。

 「社会保障を充実させ、子どもからお年寄りまでが安心して暮らすには安定した財源が必要。消費税は未来への投資なんです」。自民前職の上川陽子さん(61)も、出陣式を終えると葵区の中心市街地で街頭演説。買い物客らに税率引き上げへの理解を求めた。安倍政権が進める地方創生の取り組みもアピールし「今がまさに日本が元気になる正念場だ」と現職閣僚として政権の維持を訴えた。

 初当選以来、毎朝街頭演説してきたJR静岡駅前で出陣式に臨んだのは維新前職の小池政就さん(40)。自民党を「旧来型のばらまき政治」と切り捨て、返す刀で民主党も「決められない政治」と批判。「維新は身を切る覚悟だ」と訴えた。支援者らと握手を交わすと、市街地での遊説に出発。「アベノミクスではこの先、財政は良くならないし、期待値は上がらない」と力を込めた。

 「上から目線のアベノミクスは完全に失敗している。下から庶民目線で経済を盛り上げなければならない」。民主元職の牧野聖修さん(69)は選挙カーで駿河区の住宅街をくまなく回り、車を降りての演説を繰り返した。「アベノミクスと憲法九条の改正、原発政策の是非が総選挙の争点だ。このままの道を続けてはならない」と強調。「頑張れー」と声を掛ける支援者に手を振り、支持を訴えた。