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滋賀ニュース

まめな訴え手応え 終盤ルポ2区

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 横断歩道の信号は赤。演説に足を止めてくれた有権者の元へとはやる気持ちを抑え、目の前を行き交う車に手を振り、頭を下げた。故郷に国替えして二度目の選挙の上野さんは「一票を争う厳しい戦い。わずかな時間も無駄にできない」と支持拡大に奔走する。マイクを握ったかと思えば握手、握手をし終わったら車へ。

 連夜の演説会では「故郷に仕事で恩返したい」と強調。駅前や道路整備、観光振興、治水−。国交政務官としての自負をのぞかせ、地域課題に対する意気込みを訴える。

 陣営は一日の目標電話件数の順守徹底や小まめな企業回り、ミニ集会開催を強化。投票日の天候も気に掛け期日前投票も促す。野田藤雄選対総括責任者は「優勢報道や天候の影響で投票日に出足が鈍るのが怖い。最後まで気を緩めず、取りこぼしのないよう固めていきたい」ときっぱり。

 対して、前々回まで連続三回当選し、国政復帰を目指す田島さん。長浜市北部の個人宅で開いたミニ集会では、「年金の一元化はどうなるか」「介護保険法の改正は」などと質問が飛び、その都度、自身の考えを分かりやすい言葉で伝えた。ミニ集会の狙いは「壇上からの演説は距離がある。百人の演説会より中身が濃い」(田島さん)から。有権者との距離感や双方向の交流を重視する。

 自民優勢との報道にも「二年前とは雲泥の差。雰囲気は悪くない」と、むしろ手応えを感じている様子。九日朝のJR稲枝駅前でのつじ立ちでは、「今度こそ頑張ってよ」と激励の言葉を受けたり握手を求められたりして笑顔を見せた。

 中沢啓子選対本部長は「追いかける側としてできることを精いっぱいしたい」。終盤に向けて女性を中心に応援弁士を重点動員、選挙カーから降りて演説する回数も増やし、票の上積みに全力を挙げる。

 二候補を追い掛ける中川さんは二年前に続く出馬。「手を振ってくれたり外に出てきてくれたりする人が増えた」と前回以上の手応えを感じている。とにかく多くの有権者に訴えを届けようと一日十五回以上街頭に立つ。

 訴えは、消費税増税中止が主眼。七日には地元農家と懇談し、米価下落の影響を受けた悲痛な思いに耳を傾けた。「安倍政権の影響で苦しんでいる人たちを助けたい」。国政への思いを一層強くした。

 陣営は、態度を決めかねている有権者の取り込みに重きを置く。ブラック企業規制や集団的自衛権撤回など党の主張を年代別に紹介したチラシを駅前や街頭で配り始めた。山田満選対本部長は「訴えをどれだけ広められるかが生命線。共感が得られれば必ず票につながる」と期待する。