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滋賀ニュース

冬空に第一声

 自民党が政権復帰を果たした総選挙から二年。安倍晋三首相の政治戦略といわれる突然の解散をへて、衆院選が二日に公示された。首相は自らの経済政策「アベノミクス」を最大の争点とするが、この国の行く手には安全保障や原発再稼働などの難題も待ち受ける。有権者は、安倍政権のこれまでの歩みをどう見極めるのか。中部地方でも候補者たちが師走の街へと走りだし、冬空に第一声を響かせた。

◆滋賀1区

 「国会で二十八年経験を積んだ。人脈、信頼を重ね、川端のもとでならと野党が協力してくれた」。大津市内で、民主国対委員長の前職川端達夫さんが、野党共闘で労働者派遣法改正案の廃案や二閣僚を辞任に追い込んだことなどを挙げてアピールした。

 当選九期の大ベテラン。逆風の二年前は敗北し、比例復活もかなわなかった。民主衆院議員だった三日月大造さんの知事選出馬により五月に繰り上げ当選した。「株高ばかりで暮らしが破壊される。こんな道でいいのか」

 川端さんの二十七歳下で、再選を目指す自民前職大岡敏孝さんは同市内の商業施設前で経済政策を強調した。選挙区は福井県の原発から三十キロ圏の高島市も含まれる。「票が減ると言われても日本のため、地域産業のために原発再稼働は必要」と訴えた。

 今回は「今日のように冷たい向かい風が吹く選挙」ととらえる。「反対意見があっても謙虚に受け止め、与党として解決策を探る。勝ち取った議席を守り抜きたい」

 共産新人佐藤耕平さんは「米軍や原発は必要ない。命を踏みつけにする安倍政権を絶対に許さない」と持論を展開した。