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滋賀ニュース

<県内選挙区の情勢>1区 “南北格差”民意は?

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 県都・大津市と人口減少が進む高島市を抱え、“南北格差”が共存する1区。前回選挙で初当選した大岡さんと九期の大ベテラン川端さんの前職に、初選挙に挑む佐藤さんの三人が立候補を予定している。

 大岡さんは十七日に大津市内で開いた政治資金パーティーで、国道161号の集中整備やいじめ防止対策推進法制定など二年間の実績を強調。「やってきたことを止めないために負けられない」と訴えた。有権者には「成果も課題も正直に話す」とし、アベノミクスの見通しや原発再稼働、農協改革などを丁寧に説明する考えだ。

 七月の知事選後、川端さんが国会復帰するとすぐに選挙区内にポスター四千枚を張ってアピール。「選挙に関しては挑戦者」と、今後も朝晩は駅前での演説、昼間はスーパーや企業、団体を訪問し、地道に顔を広めることに注力するつもりだ。

 川端さんは二十二日にあった記者会見で「与党が圧倒的多数で暴走し民の声が届かない一強状態にノーを突きつける」と力を込めた。政権交代前、消費増税と一緒に約束したはずの議員定数削減がなされないこと、社会保障の切り捨てが目立つこと、消費税再増税を延期せざるを得ない経済状況にしたのは現政権であることを挙げて安倍政権を批判した。

 解散後は有権者に直接会うことを重視。支援者宅や商店をきめ細かに回る。同じ目線で会話をすることで、前回の落選から復帰までに外から永田町を見て感じたギャップを埋めるためだ。連合などの組織票を固めつつ、さらなる上積みを狙う。

 突然の解散で、立候補を意識した演説を始めてまだ十日間ほどの佐藤さん。十九日にJR膳所駅前に立つと「どうしても訴えたいのは若者の雇用問題」と切り出し、原発再稼働ストップに消費増税中止、集団的自衛権反対など、幅広く持論を展開し「自民に対案を示しているのは共産党だけだ」と呼び掛ける。

 大学一年生のころから今春まで十三年間、日本民主青年同盟で活動しながら、アンケートや対話を通じて若者の実態把握に努めてきた。ブラック企業や非正規など厳しい労働条件で働く同世代を主なターゲットに、駅立ちや集会など「あらゆることをして勝負します」と意気込む。

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 二〇〇九年は民主、前回選挙では自民が全議席を獲得した県内選挙区。その時々の政党イメージで大きく振れてきた浮動票の振り子は今回、どちらに傾くのか。自公政権下にあって、民主党衆院議員から転身した三日月大造氏が当選した知事選の影響は。各区の立候補予定者の訴えや戦略を追った。