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滋賀ニュース

「なぜ今」「争点は」 県内に戸惑い

 十八日の安倍晋三首相の解散表明でほぼ二年ぶりの総選挙実施が確定し、県内の有権者からは戸惑いや不満の声が相次いだ。安倍政権を評価する人からもこの時期の解散を疑問視する意見が上がり、選挙情勢に影響する可能性もある。(衆院選取材班)

 目立つのは憤りの声。「身勝手な選挙。『今やったら議席が取れるかな』という思いだろう」と語気を強めるのは大津市梅林のパート職員松村亜希子さん(37)。安倍首相は解散理由の一つに景気対策を挙げたが「アベノミクスで景気が良くなった感じはない」と話した。

 長浜市湖北町今西の通所介護施設管理者松井慎志さん(36)も「大義名分がはっきりせず、市民には伝わりづらい。自民が強い時期にやろうというのが真意では」。選挙の争点については「アベノミクスの成否が争点になると思うが、何を基準に候補者を選べばいいのかを与野党ともに明確にしてほしい」と訴える。

 一方でさめた見方も。「選挙に意義が見つからないので投票しないつもり」と話すのは米原市醒井の商店男性経営者(75)。「任期がまだあるのに解散するのは税金の無駄遣い。社会保障などに使うべきだ」と批判する。

 安倍政権の政策自体を評価しつつも、今回の判断に疑問を呈する東近江市の燃料販売業男性(65)は、「解散は今じゃないだろう。国内総生産(GDP)の数字は悪く、大義はあるのか」。

 栗東市笠川の農業西村正男さん(71)は「経済政策を信念を持ってぶれずにやってきたことは評価する」とした上で「安倍総理は外遊中に解散について全く言ってなかったのに」と釈然としない様子だった。