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長野ニュース

<候補者の横顔> 3区

 上から届け出順。

◆次代の町おこしに力 木内均さん(50)自前

 大学三年の春休みに所属したゼミの教授の紹介で、当時二十九歳で千葉県議選に初挑戦をした野田佳彦元首相の選挙を手伝った。松下政経塾の塾生たちと出会い、「面白い人材がいるのだな」と思って門をたたいた。当時の塾生とは党派の壁を超えた付き合いを今も続けている。

 ライフワークは町おこし。政経塾時代には地方都市に出向いて、街づくりの先進地を見て回った。高校生のとき、先輩が就職先がないとの理由で故郷に戻れない現状を目の当たりにした。「後輩や子どもの世代のために、安心して故郷に戻れる町にしたい」との思いが政治家を目指す原点となった。

 国会議員生活は多忙だが、四歳の息子の散髪をする時は一息つける。佐久市志賀。

◆雇用の実態に危機感 唐沢千晶さん(44)共新

 大学卒業後、神奈川県内の塾講師を経て地元に戻り、県臨時職員として働いた。給料は月約十万円。「このまま十年、二十年働いたら人生どうなるんだろう」。疑問を感じて、三十歳で入党した。

 「格差が広がる社会を何とか変えたい」と国政に初挑戦した昨年の参院選で、経験を基に「人間らしく働ける雇用のルールづくり」を訴えた。

 一年半がたった今も、状況が改善したとは考えていない。「非正規の若者が増えている。こういう時代に生まれたから、とあきらめている人もいる」と危機感を募らせる。

 「戦いに向いてない性格」と話すが、明るい笑顔とマイクパフォーマンスに定評がある。趣味のヨガで体を温め選挙区を回る。長野市篠ノ井布施五明。

◆記者時代の取材原点 井出庸生さん(37)維前

 前回選は比例で復活して初当選した。みんなから結いに入り、結いと維新が合併する激動の二年を過ごした。みんなに在籍した昨年、特定秘密保護法案の採決で党の方針に従わず反対した。「政治家一年目で、一生に一度あるかないかの経験だった」と語る。

 元NHK記者。仙台市のタクシー業界で起きた「ゆがんだ規制緩和」を取材して政治家を志した。「地方が主体になって発展できる本当の分権を目指したい」と力を込める。

 祖父の一太郎氏は元官房長官、おじの正一氏は元厚生相。生まれも育ちも東京のため、当初は「落下傘候補」と批判されたが、地道に人脈を広げた。

 東京大時代は野球部の主将。今も地元の野球大会に毎年参加している。佐久市臼田。

◆故郷に責任ある政治 寺島義幸さん(61)民前

 東京で会社員生活をしていたが、父親の病気で実家の立科町に戻り、羽田孜元首相の秘書になった。地元県議が不在となり、周囲の後押しで県議になった後、前回選で羽田元首相の後継候補に指名されて初当選した。「人生は巡り合わせ」と振り返る。

 県議を二十二年間務めた経歴から国会で「ベテランの新人」と呼ばれる。信念は「自分の故郷に責任を持てる政治家になりたい」。二月の記録的な大雪で被害を受けた農家の声を国会に伝え、支援策づくりに関わった。

 羽田元首相からもらったという国会の登院表示板を上着のポケットに入れて持ち歩く。「羽田先生の志を受け継ぎ、政権交代可能な二大政党の確立と、地方分権を推し進めたい」。立科町芦田。