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長野ニュース

<各選挙区 構図と顔ぶれ> 5区

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 二年前の前回衆院選で返り咲いた自民前職に民主、共産の若い新人が挑む三つどもえの戦い。圧倒的な知名度と強固な地盤を持つ自民前職に対して、民主、共産の新人は細かいあいさつ回りや街頭演説などで支持拡大を目指す。

■宮下

 「地方創生を通じ、アベノミクスを成功させる選挙だ」と、財務副大臣の立場から衆院選の大義を語る。また、民間投資を呼び起こす「成長戦略」の実現を、地方活性化と絡めてアピール。リニア中央新幹線開通を見据え、伊那谷発展の可能性も訴える。

 若い新人候補の挑戦を受ける戦いには「きちんとした政策論争ができるはず」との見通しを示す。

 前回選以降、地元との関係をより重視し、週末は選挙区に戻った。この二年間で、支持者とのつながりをより強固にした。後援会も解散以降、選挙区内の各市町村にある組織固めに余念がない。

■中嶋

 前回に続き、地元以外からの候補者擁立となった民主。前回敗れた候補者は選挙後に地元を去っており、支持者に広がった不信感をどこまで払拭(ふっしょく)できるかが大きな課題だ。

 元国会議員秘書。選挙区全体の支援者のあいさつ回りに力を入れ、リクルートに勤務していた時、伊那谷を担当していたことなどもアピール。航空宇宙産業やリニア開通など地域の特色を生かした政策づくりを強調する。

 安倍政権の集団的自衛権の行使容認などを批判しながら「つまずいても、再挑戦できる社会の仕組みを構築する必要がある」と自身の政治理念を訴えることに重きを置く。

■水野

 街頭演説や集会で政策を訴える活動に重点を置き、出馬表明から十日ほどで選挙区内をほぼ一巡した。過去の衆院選に出馬経験があるベテランも支持拡大に駆け回り、本人の知名度不足を補う。

 安倍政権の経済政策や安全保障政策、原発再稼働方針を「暮らしの破壊」と否定する。「今まで通りに主張するだけで自共対決になる。これほど戦いやすい選挙はない」と陣営幹部。

 候補者擁立を見送った社民党の支持層など「伊那谷の潜在的な反戦や護憲勢力も取り込める」と見込み、議席獲得へ意気込む。 (文中敬称略)