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三重ニュース

桑名西高生が考えた どうして大人は投票しないの?

 一部で「大義なき選挙」ともいわれ、二年前の前回選に続いて低投票率が懸念される衆院選。まだ選挙権のない若者は、この現状をどう思うのか。国政選挙の度に社会科の授業で各党の選挙公約を学び、模擬投票をしている桑名西高校の三年生に座談会で聞いた。

−授業で選挙を学んでみて、政治への印象は変わった?

 鬼頭 政治とか全く興味なくて、大人になってから考えればいいと思っていた。でも衆院選の公約のプリントを見比べると、党によって違いがあって面白かった。

 宮下 集団的自衛権とかアベノミクスとか、自分の考えに合う公約が各党にバラバラにあって、すごく選びづらい。選挙は本当に難しいと感じた。

−自分なりに関心がある争点は?

 高橋 集団的自衛権の行使は賛成派と反対派の意見で、どっちもいいなと思う部分があって決めかねる。安倍(晋三)首相は行使を認めようとしているけど、もっと賛成派と反対派で話し合って、内容を国民に伝えてほしい。

 鬼頭 消費税を上げるか、上げないか。あいまいな党もあるので、ちゃんと賛成か反対か決めてもらえると投票しやすい。

 井本 もっと医療に力を入れたらいいなと思う。母が若かったころ、今より安く医療を受けられたという話を聞いた。消費税は、どういう意図で増税するのか、明確じゃないと不安。

 宮下 議員のお金の無駄遣いが多い。国民の税金をどういう目的で使うか、もっとはっきりさせてほしいなと思う。特定秘密保護法も、何が秘密だと誰が決めるのか、ちゃんと決めてほしい。

−ネット選挙が去年から解禁された。ネットが身近な若い世代から見て、どう感じる?

 鬼頭 公職選挙法が分かりにくい。何が禁止されているのかよく分からないので利用されず、無駄に終わるんじゃないかな。

 井本 街頭演説の生の声と比べて、伝わる思いが薄れると思う。文字だけじゃ伝わらない。ネットは便利な面と悪い面がある。

 高橋 ニュースを見ない人が情報を得るのに役立つと思う。でも、ネット上だけの情報に左右されるのは、どうなのかなと思う。正しい情報が流れるならいいけど。

−投票率が伸び悩んでいることはどう思う?

 宮下 正直、候補者はみんな同じようなことを言っているようで、先入観で誰がやっても変わらないと考えてしまう。でも父から「投票しないやつは政治に文句言うな」と教えられてきた。増税反対とか待機児童どうにかしろとか、投票しないのに文句ばかり言う大人にはなりたくない。

 高橋 投票率が低いのは、時代なんだと思う。戦後と比べて今は平和ボケして、投票に行かなければという気持ちが薄れているのでは。でも僕は授業を通して、選挙は大事だと実感した。二十歳になったら投票に行きたい。

■座談会出席者=いずれも3年生 

 井本愛さん(18)=四日市市

 鬼頭孝明君(17)=桑名市

 高橋賢治君(18)=東員町

 宮下友希さん(18)=桑名市

(滝田健司)