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三重ニュース

比例集票でも激戦 選挙区との連動や「他県頼み」陣営も

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 衆院選は終盤に入り、比例東海ブロック(定数二一)の集票合戦も県内で激しさを増している。各党は何とか議席を獲得しようと、政策をアピールし、せめぎ合っている。

 県内の各選挙区に公認候補を立てた政党のうち自民党と維新の党、共産党は、選挙区での活動と連動させて比例票の上積みを目指す。

 自民は前回選で県内トップの二十四万票余を獲得したが、実は前々回から約三万票も減らしている。今回は前回以上を目指すが1、4、5区の候補は公明党の推薦を受けており、公明の地方議員を招いた個人演説会では「比例は公明に」と配慮を見せる。

 各種世論調査で自民は前回の七議席からの上積みが予想され、小選挙区で劣勢に立つ陣営の幹部は「愛知や静岡で自民の落選が五人程度にとどまれば、うちにも議席が回る」とそろばんをはじく。

 維新は前回、日本維新の会として「県内第三党」となる十六万票余を集め、上積みをもくろむ。小選挙区候補を立てた1区を最重点に、八、九日には2〜5区でも選挙カーを走らせた。陣営幹部は「みんなの党の解党後、非自民、非民主の受け皿として期待されているはずだ」と話す。

 現有一議席の共産は二議席以上を目指し、比例単独候補が県内でも活動する。「昨年の参院選並みの得票率(東海四県で8・1%)があれば二議席獲得は可能だ。得票率は10%を目標としたい」と県委員会の幹部。自共対決となった4区では「他区よりも反応がいい」と手応えを語る。

 1、4区で候補を擁していない民主党は、少し事情が異なる。

 大敗した前回選は比例票が二十万票を割り、政権交代を果たした前々回と比べて三十一万票以上も落ち込んだ。今回は小選挙区で出馬した三人が重複立候補し、元職一人も比例単独で立候補。県連幹部は「前回以上の得票は必須の目標だ」と力を込める。

 県連は1、4区の地方議員に比例票の掘り起こしを指示。ただ、一部の議員からは「比例だけでどう盛り上げればいいのか」と不安の声も上がる。

 一方、小選挙区に公認候補を立てない政党にとっては、比例が「主戦場」だ。与党の一角、公明は「何としても三議席目の確保を」と、公示直前に比例単独の新人候補として前県議を擁立。八日は山口那津男党首が来県し、てこ入れを図った。

 公明は三議席目が射程に入ったと一部で報じられたが、一方で県内では前回選まで得票を減らし続けている。党県本部の幹部は「友人や知人、企業を通じた支援の拡大しかない」と意を決する。

 次世代の党は、昨年の参院選三重選挙区で維新から出馬した比例単独候補者が出身地の北勢地域などで票の掘り起こしを図る。四日は党幹部と県内を縦断。「一人でも多く支持を集めたい」と話す。

 県連を置く社民は、〇三年に失った一議席の奪還が至上命令だ。八日には比例単独の元愛知県江南市議が伊賀市などで街頭に立った。県連幹部は「自民が三百議席以上を獲得するとの報道の反動で、社民への期待は大きくなっている」と話す。

 (衆院選三重取材班)