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三重ニュース

選挙区は前職が依然リード

 中日新聞社は九日、十四日に投開票される衆院選三重1〜5区のうち、1〜3区の世論調査結果をまとめた。これまでの取材を加味すると、前回選の小選挙区を制した前職が序盤情勢時から引き続き、他候補をリードしている。

 (敬称略)

◆1、2、3区 終盤情勢・本紙世論調査

 1区は自民前職が安定度を増しており、民主、維新の党による候補者調整の効果は現時点で限定的だ。2区は民主前職が自民前職との差を広げたが、逆に3区は自民新人が民主前職との差を縮めた。

 比例代表の投票先は1〜3区ともに自民がトップに立っている。

 ただ、小選挙区、比例代表いずれも四割前後が投票先を未定としており、情勢は変わる可能性がある。

 調査は七〜八日、電話番号を無作為に抽出する方式で実施。計千二百三十六人から回答を得た。

 【1区】

川崎  二郎67自前<10>

橋本 マサ子68共新

松田  直久60維新

 川崎が大きく抜け出し、松田、橋本が追う展開は序盤情勢時と変わらないが、橋本がやや支持を広げている。

 川崎は自民支持層の九割弱、公明支持層の七割を固めた。民主と維新の支持層の三割弱にも支持を広げるほか、支持なし層の五割余に浸透している。六十代以上で七割弱が支持するなど、各年代で支持を受けている。

 松田は、維新支持層の八割弱に浸透し、候補擁立を断念した民主支持層の五割余と、公明支持層の二割に食い込む。自民支持層の一割余は元津市長の松田にも流れている。支持なし層の四割弱と、四十〜五十代の四割が支持している。

 四割が「投票する候補者を決めていない」と答えた。

 【2区】

島田 佳和44自前<1>

中野 武史40共新

中川 正春64民前<6>

 序盤情勢時から差を広げた中川に、島田が追いすがる展開。中野は伸び悩む。

 民主支持層をほぼ固めた中川。前回選で候補を出した日本維新の会(現維新の党)の票の行方が注目される中、維新支持層の八割に浸透。公明支持層の二割にも食い込む。支持なし層の六割弱が中川に流れている。年代別では二十〜三十代と六十代以上の六割弱から支持を集めている。

 島田は自民支持層の八割弱を固めた。党から推薦を受けていない公明支持層の七割から支持を得るほか、維新支持層の二割を取り込んでいる。年代別では四十〜五十代の五割から支持を集める。支持なし層への浸透は三割余にとどまる。

 四割余が投票先を決めていない。

 【3区】

嶋田 幸司40自新

釜井 敏行32共新

岡田 克也61民前<8>

 大きくリードする岡田を嶋田が懸命に追い上げ、序盤情勢時から差を縮めた。釜井は支持の広がりが見られない。

 強固な基盤を誇る岡田は、民主支持層、維新支持層をほぼまとめ上げた。自民支持層の三割弱にも食い込み、公明支持層の六割余にも浸透。支持なし層の七割弱から支持を得る。年代別では四十代以降の支持が高い。女性の七割が支持する。

 嶋田は自民支持層の八割弱をまとめたが、党から推薦を受けていない公明支持層への浸透は四割弱にとどまる。支持なし層への食い込みは三割余。

 四割余が投票する候補者を決めていない。

 自民は2、3区へのてこ入れを考えており、十日には安倍晋三首相が、四日市市の中心部で応援演説に立つ予定。

◆比例は各区とも自民首位

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 1、2、3区の有権者に比例代表での投票先を聞いたところ、いずれも自民が25%前後の票を集め、トップに立っている。ただ公示日に実施した序盤の世論調査の結果に比べ、1、2区はそれぞれ10・8ポイント下がり、3区もほぼ横ばいと序盤ほどの勢いは見られない。

 一方、民主も伸び悩んでいる。序盤で二位につけた1区は3・3ポイント下がり、維新にわずかに追い抜かれた。1区では維新と民主が調整し、小選挙区の候補者を維新に一本化しており、候補者の有無が比例票に直結した可能性がある。

 3区は序盤、民主が一位だったが、14ポイント下落。2区とともに小選挙区ではトップに立ちながら、比例票にうまく結び付いていない。

 自民、民主以外の党は三選挙区とも序盤と大きな変動がなく、「分からない・無回答」の割合がそれぞれ15ポイントほど増えていることから、比例票の動向はより流動的になっているとみられる。