文字サイズ

三重ニュース

自民 1、4、5区で優位 本紙世論調査

 十四日に投開票される衆院選で、中日新聞社は序盤情勢を探るために世論調査を実施した。調査結果に取材を加味すると、県内の小選挙区は1、4、5区で自民が着実に足場を固めて優位に立ち、2区でも民主を猛追。民主は3区で優位を保っている。比例代表の投票先は自民が32%のトップで、民主が20・1%、維新の党の8・1%が続く。

 しかし、選挙区で有権者の五割、比例代表でも四割が投票する候補者や政党を決めていないと回答しており、情勢は流動的となっている。

 調査は二日、電話番号を無作為で抽出する方法で実施。県内では二千六十二人が回答した(回答率78%)。(敬称略)

◆1区 追い掛ける維新

 川崎 二郎67自前<10>

 橋本マサ子68共新

 松田 直久60維新

 川崎が大きくリードし、松田が追い掛ける展開。橋本は厳しい戦いを強いられている。

 川崎は自民支持層をほぼ固め、公明支持層の九割弱もまとめた。各年代から満遍なく支持を集める。

 松田は維新支持層のほぼ九割を固めた。候補擁立を断念した民主の支持層の八割弱にも浸透しているが、民主支持層の一部は川崎、橋本にも流れている。

◆2区 民主を自民猛追

 島田 佳和44自<前><1>

 中野 武史40共新

 中川 正春64民前<6>

 先行する中川を、島田が猛追している。中野は苦戦している。

 中川は民主支持層をほぼ固め、公明、自民支持層にも食い込む。維新支持層も六割強が中川に流れている。四十代以上の支持が高い。島田は自民支持層の九割弱、公明支持層の六割強をまとめた。年代別では二十〜三十代の支持を集めている。

◆3区 民主大きく先行

 嶋田 幸司40自新

 釜井 敏行32共新

 岡田 克也61民前<8>

 九選を目指す岡田が他候補に大きく水をあけ、新人の嶋田が追う。釜井は独自の戦い。

 岡田は民主支持層をほぼ固め、維新支持層の九割弱にも浸透。公明、自民の支持層にも食い込んでいる。

 衆院解散直前に出馬表明した嶋田は自民支持層の六割弱をまとめたが、公明支持層への浸透は四割弱にとどまっている。

◆4区 共産厳しい戦い

 田村 憲久50自前<6>

 松木 豊年62共新

 県内唯一となる自共の一騎打ちで、田村の優勢は動かない。

 田村は自民、公明支持層をほぼ固め維新支持層の九割弱にも浸透。各年代から幅広く支持を集める。候補を立てない民主の支持層は、田村、松木へほぼ均等に流れている。

◆5区 民主も支持固め

 三ツ矢憲生64自前<4>

 内藤 弘一50共新

 藤田 大助38民元<1>

 三ツ矢が優勢で、藤田が続く。内藤は厳しい。

 三ツ矢は自民支持層をほぼまとめ公明支持層の九割弱に浸透。幅広い世代に支持を広げている。

 藤田は民主支持層の八割弱、維新支持層の七割弱を固めた。

◆比例は自と民 差広がる

写真

 比例代表の投票先は、自民がトップの32・0%を占め、民主が20・1%で続く。自民が政権に返り咲いた二年前の前回選では自民が27・43%、民主が21・82%を得票しており、両者の差は前回より開いている。

 自民は男女別、年代別、職業別のすべてで他の政党を上回った。自民、民主以外の政党では維新、公明が8%台で競り、共産が続いた。維新は第三極が注目された前回、日本維新の会として二割近く得票しており、当時より勢いは減っている。

 支持層の票は公明が九割を固め、維新、民主、自民、共産が八割以上を固めた。ただ、支持政党を持たない層の五割が「分からない・無回答」だったため、今後、情勢が変化する可能性はある。

◆経済政策、約半数が重視

写真

 投票先を決める際に重視する課題を二つまで聞いたところ、「経済政策」との回答が最も多かった。安倍政権が最大の争点と位置付ける経済政策「アベノミクス」への関心が、有権者の間でも高いことをうかがわせた。

 経済政策は性別、年代を問わず最も重視され、職業別でも「契約社員・派遣社員・アルバイト」と「無回答」を除いて最優先に選ばれた。

 次点の「福祉や社会保障」は契約社員などが最も重視。「原発政策」と「憲法への姿勢」が続いたが、十日に施行される特定秘密保護法は5・7%にとどまった。

 「経済政策」と「福祉や社会保障」は自民、民主、維新、公明の支持者、さらに支持政党を持たない層で上位二つに選ばれ、共産では「原発政策」、次世代、生活、社民では「憲法への姿勢」を選ぶ支持者も多かった。

写真

◆60%「生活不変」 アベノミクス

 アベノミクスは浸透していない?−アベノミクスで生活がどう変わったかの質問に対し、「変わらない」との回答が全体の六割を占めた。

 安倍晋三首相は二年間のアベノミクスの評価を問うて衆院を解散したが、県内の有権者が効果を実感するには至っていないようだ。

 生活が「悪くなった」は13・6%、「やや悪くなった」は18・2%で合計は全体のほぼ三割。逆に「良くなった」は1・2%、「やや良くなった」は4・8%で合計は一割に満たなかった。「分からない・無回答」は1・8%。

 自民支持層の間でも「変わらない」が七割を超え、「良くなった」「やや良くなった」の評価する回答は一割強だった。

 年代別、職業別に見ても、評価が一割に達したのは「農林漁業」のみで、二十代ではゼロだった。