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三重ニュース

県内各党かく戦う

 与野党が激しい論戦を繰り広げる衆院選が2日に公示される。12日間の選挙戦で、候補者と政党はどんな主張を訴え、支持を広げようとしているのか。県内に組織を置く主な政党の幹部に、「師走決戦」への意気込みを聞いた。

◆2、3区を重点的に 自民

 水谷隆・県連幹事長 安倍政権の経済政策「アベノミクス」の成果を訴える。アベノミクスを進め、完成させることが経済再生につながる。地域にはまだ恩恵が出ていないと言われるが、確実に経済は上向いていることを訴えたい。

 公示前は、後援会の集会などでアベノミクスや経済再生、財政再建、地方創生を訴えてきた。公示後は党員、党支持者が一丸となって戦う。個人演説会や集会を通じて有権者の理解を深め、候補者本人の政策も訴える。

 重点区は2、3区で、選挙区外の県議と4、5区の前職を投入する。公明党としっかり協力し、候補者五人全員の当選を目指す。比例票の得票率は、前回以上となる30%を超えたい。

◆3選挙区必ず勝つ 民主

 舘直人・県連幹事長 小選挙区では1区、4区で候補者を擁立できなかった。複数の空白区は初めてのことで、野党第一党として有権者に選択肢を示せなかったことは反省したい。

 ただ、安倍政権への批判の受け皿として期待する声も多く、残る三選挙区での当選は絶対の目標だ。特に前回選で比例復活もできなかった5区は総力戦となる。県議会の民主系会派「新政みえ」の地元選出議員を中心に活動を広げ、支持母体の連合三重と連携して人員を投入する。

 政権の身勝手な解散は与党の失政を覆い隠すためで、有権者の不満は大きい。地域医療・介護の充実や地域主体の地方再生を訴え、アベノミクスからの転換を目指す。

◆1区の議席最重要 維新

 河内(こうち)孝治・県総支部幹事長 1区での議席獲得を最重要課題に、隣接する4区などでも比例票の掘り起こしを狙う。厳しい戦いだが、1区では前回の五万五千票からの上積みを目指し、「攻める選挙」を展開していきたい。

 「野党結集」を合言葉に、県内でも与党の議席を過半数割れに追い込む。今、与党を勝たせることは、消費税再増税を含め、すべてに「白紙委任」の意思を示すことになる。絶対に阻止すべきだ。大義なき解散だが、選挙戦に突入する以上、公約違反で国民を愚弄(ぐろう)し続ける自公政権を厳しく追及していく。

 アベノミクスによる「実態なき景気回復」とは一線を画する、真の地方再生に向けて政策を訴えていく。

◆比例候補に注力を 公明

 今井智広・県本部幹事長 自公政権による二年間の国政運営と経済政策への評価が問われる選挙となる。生活者の暮らしを守る立場から、経済の好循環に向けた取り組みと、党として一貫して主張し続けてきた消費税率10%への引き上げ時の軽減税率導入を強く訴えていきたい。

 比例単独で立候補する中川康洋・県本部代表の初当選に向けて全力を挙げる。候補の地盤である北勢地域を中心に、県内の一人でも多くの有権者に支持を広げたい。東海ブロックは全国の中でも党の最重点区の一つ。ブロック全体で前回選を一議席上回る計三議席の獲得を目指す。選挙区では推薦する自民候補の当選に向け、万全の協力態勢で臨みたい。

◆得票率1割以上へ 共産

 大嶽隆司・県委員長 自民党は経済だけを争点に一点突破しようとしているが、争点は安倍政権が進めてきた政治全体だ。消費税増税や集団的自衛権行使容認の閣議決定、沖縄の米軍基地や原発再稼働の問題など、自民党が大勝すれば暴走がさらに進む。日本の未来がかかった選挙だと訴えたい。

 1〜5区で五人の候補者がそろったのは共産がいち早く、出足はよい。公示後は街頭演説とインターネットで政策を訴えていく。

 民主党政権は期待を裏切り、「第三極」ブームも去った。共産が伸びれば安倍政権の暴走をストップできる。県内全体で八万三千票、得票率10%以上を目指す。小選挙区で勝ち、比例東海ブロックでも議席を増やしたい。

◆比例で議席目指す 社民

 稲森稔尚・県連代表 消費増税や不安定な雇用によって崖っぷちに立たされている生活者の暮らしを守るための選挙だ。

 非正規雇用の労働者の大半は若者や女性。最低賃金引き上げ、正規雇用に転換する仕組みや働く人を守るための法の整備、消費税率の5%への引き下げなど、アベノミクスとは対極となる経済政策を訴える。この二年間、市民が苦しむ声を聞いてきた。将来の課題を見据え、介護現場の待遇改善も必要だ。

 目指すは、若手が立つ比例東海ブロックでの議席奪還。政治に新しい風を吹かせたい。県内の党員約百五十人は選挙に向けて燃えている。伊賀、松阪両市を中心に街頭演説や集会で訴え、リベラル層の受け皿となりたい。

 (衆院選三重取材班)