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三重ニュース

師走決戦、早くも火花

 二十一日の衆院解散を受け、県選出の議員七人も議員バッジを返上し、本格的な選挙戦モードに入った。消費税増税の先送りをきっかけに、突如到来した師走決戦。この二年間、“一強”を謳歌(おうか)した自民前職がアベノミクスの実績を持ち上げれば、野党に甘んじた民主前職は再起を期し、解散の熱気あふれる国会内で早くも火花を散らした。

◆自民

 1区の川崎二郎さん(67)は本会議の前、東海ブロックの選挙責任者会議に出席し党県連会長として精力的に活動。今回の選挙を「経済政策をはじめ、政権を奪還してから二年間の実績が問われる」と位置付け「県内五選挙区でも勝利を目指す」と表情を引き締めた。解散後、所属する谷垣派の会合で若手議員を激励し地元へ戻った。

 2区の島田佳和さん(44)は「急とはいえ、もしかしたら年内とは想定できていた。前回より良い準備ができると思う」と、突然の解散にも気後れする様子はない。「大義がない」との野党からの批判には「まず経済を回復させた上で、社会保障に取り組む大きな意味のある選挙だと有権者に伝えたい」と決意を新たにした。

 「短かったが、充実し、やりがいのある任期だった」と振り返るのは前厚生労働大臣で4区の田村憲久さん(49)。「社会保障制度の大改革に道筋をつけられた」と実績を強調し「まだ道半ば。国の明るい将来のため、改革は止められない。そのためのアベノミクスと消費税増税であり、地元の有権者に意義を訴えたい」と述べた。

 三ツ矢憲生さん(63)が戦う5区は、東紀州など県内で人口減少が深刻な地域。「アベノミクスは全国的に見ると雇用が増え、給料も平均すると上がっている。だが、地方で実感が得られていないのは事実だ」と認め「地方創生法案が通ったので、経済の良い流れを地方に波及させるため、国民に信を問いたい」と語った。

◆民主

 2区の中川正春さんは(64)は「自民一強を切り崩し、民主党がはい上がる第一歩。野党共闘のきっかけにもしたい」と、政権再奪取に向けた足掛かりの選挙に位置付ける。争点のアベノミクスの是非には「失敗だ。株価を上げて景気が良くなったとしているが、格差は広がっている」と、安倍政権の責任を厳しく追及する方針だ。

 3区の岡田克也さん(61)は、党県連代表だけでなく、党代表代行として選挙全体を束ねる立場。解散後、国会内で報道陣の取材に応じ「国民に説明せず原発を再稼働するとか、憲法を改悪しようとするとか、安倍政権の暴走を止めるだけの議席をそろえたい」と語り「勝算は?」の問いかけに「あります!」と断言した。

◆比例

 3区から比例単独に回る自民・桜井宏さん(58)は「消費税増税の延期には自民支持層の間でも疑問がある。だからこそ、解散して国民に信を問う」と、解散に大義があることを強調した。比例候補として選挙を戦うことには「3区から新しく出馬する嶋田(幸司)候補を勝たせられるよう、縁の下で支えたい」と話した。

 (添田隆典、安藤孝憲、滝田健司)