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石川ニュース

三つどもえ熱戦 衆院選・石川3区

 14日投開票が迫る衆院選は終盤に入り、石川3区は前回2012年と同じ3候補による激戦が続く。届け出順に、共産新人の渡辺裕子さん(29)は増税反対などを訴え、民主元職の近藤和也さん(41)は2年間の地道な地域回りを生かし、自民前職の北村茂男さん(69)は与党議員の必要性をアピールし、それぞれ浸透を図る。後半戦を追った。(小塚泉、荒木正親、鈴村隆一)

演説反応に手応え

共産 渡辺さん

 「日に日に激励の声が増え、二年前とは比べものにならない」。渡辺さんは、街頭演説や演説会で手応えを伝え、支援を求める。

 住宅街から山間部や海辺、田んぼの多い地域を走り回り、街頭演説は百七十回近くに。消費税増税中止や志賀原発廃炉、ブラック企業規制、環太平洋連携協定(TPP)交渉撤退を訴えると、即座に「その通りだ」と声が返ってくる。

 新井田義弘・選挙闘争本部長は、比例代表北陸信越ブロックで十一年ぶりの議席獲得に向け「確実に取ることが国民に対する責任」と力説。志賀町の演説会では、反原発を訴えてきた支援者が手応えも踏まえ感極まる場面も。「もうひと頑張りを」。最高潮で終盤戦に入っている。

地域回りに一層力

民主 近藤さん

 「待機児童対策も大企業減税も、今の政治は地方を無視している」。近藤さんはここ二年間で地域を回り住民の声に耳を傾けた。各地の演説会で「能登の実情を背負い政治に反映させていく」と声をからす。

 逆風だった前回選も得票で北村さんを上回った地元中能登町で一層力が入る。「ダブルスコア以上が理想。地元の若者を勝たせてほしい」。終盤は、過去二回とも票を掘り起こしきれなかった奥能登を回る。

 九日夜、穴水町の演説会には、東日本大震災の復興支援活動で知り合った福島県広野町の農業新妻良平さん(55)が駆けつけ「地元議員に陳情したが三年間返事はない。近藤さんに相談すると親身に答えてくれる」。誠実な姿勢をPRした。

与党の必要性訴え

自民 北村さん

 「思いを伝える時間が足りず、心中穏やかでない」。北村さんは演説会や決起大会で、準備期間がないまま突入した選挙戦での焦りを強調。国政と能登をつなぐ与党議員の必要性を訴えて支持拡大を図る。

 広い選挙区をくまなく回る。寒さと長距離移動で疲れはピークに達するが、「立ち止まるわけにいかない」と気合を入れ直す。アベノミクス継続による地方創生が訴えの柱。九日夜、中能登町の決起大会で「地方を元気にする政策をやらせてください」と訴えた。

 陣営は、地道な活動を続けた近藤さんの浸透と、投票率低下による得票の目減りを不安視。選対幹部らは「相手に勢いが出てきた」「厳しい戦い」と繰り返し支持者の引き締めを図る。