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石川ニュース

立候補者 こんな人 3区

(届け出順。投票日基準の満年齢)

ブラック企業 規制を

共産新人 渡辺裕子さん(29)

 人気アニメキャラクター「アラレちゃん」に似ているとよく言われた。けれど、愛嬌(あいきょう)のある顔の奥に、たぎる思いを秘めている。

 職場を四回変わることを余儀なくされた。月給が時給になったり給料に商品券が入るようになったり。日付が変わって午前四時まで働いて、朝八時半から仕事だったことも。追い詰められ、好きな仕事も続けられなかった。ブラック企業の規制を訴える言葉は同世代の思いを代弁する。

 民主青年同盟に入り、共産党に入党して変わった。「自分ではない誰かがやってくれると思っていた」という政治に対し「おおもとを変えないとダメなんだ」と。変えたい。成長したい。葛藤していたころ、二年前の衆院選で候補者に、と声がかかった。「自分にできると見てもらえたんだな」と決心した。

 休みは映画やショッピングで気分転換。カラオケは以前はPUFFYの「愛のしるし」を歌った。好きな言葉は「誠実」。「甘い物、アイスクリームが一番好き」。素顔は同世代の女性と変わらない。

 サッカー元日本代表の中田英寿さんを尊敬する。自分に厳しい生き方に引かれるという。自らも「子どもから見て恥ずかしくない大人に」と言い聞かせる。 (小塚泉)

 メモ  ▽一番感動した映画や本 日本共産党の「綱領教室」(志位和夫)▽趣味・特技 絵を描くこと。学生時代から自画像や友人の人物画を描いていた▽着ぐるみをかぶるならどのキャラ ふなっしー。好きなので▽1週間休みがあったら 国内旅行。行ったことがないところへ行ってみたい。沖縄とか東日本大震災の被災地へ

雌伏2年 経験生かす

民主元職 近藤和也さん(41)

 「政治なら世界的な紛争を解決できる」。中東紛争のニュースを見て、中学生のときに政治家を志した。だからこそ、中韓と対立し、歴史を繰り返す危険をはらむ現政権をもどかしく思う。

 前回落選から二年間、歯がゆい思いで能登を駆け回った。一人で車に乗り計十万キロ。約千百の地域、三千カ所で街宣。「ノルマがある方が頑張れる」のは、十年勤めた野村証券での経験からだ。

 証券マン時代も忙しかった。一、二年目は休まず営業先を開拓。夏もスーツを着て相手に印象付けてもらおうと赤いネクタイを締めた。首元には今も赤が映える。「人対人の仕事。政治家活動にもつながっている」

 現職時より時間もできた。能登半島を一周するサイクリング大会「ツール・ド・のと」、地元中能登町のトレイルランに挑戦。プライベートでも地域を走り回り二年で八キロやせた。「心も体も鍛え準備万端」と白い歯を見せる。

 今年は長女が通う母校の高校でPTA会長を務め学校活動にも積極参加。「将来に向け頑張っている子どもたちはかわいい」と目を細める。三度目の出馬を決めた時、妻と二人の子どもに言われた。「今度は勝ってね」。負けるわけにいかない。 (荒木正親)

 メモ  ▽一番感動した映画や本 ローマ人の物語(塩野七生)▽趣味・特技 釣り、ボウリング、読書▽着ぐるみをかぶるならどのキャラ 能登だけで20近いキャラが。地域間競争をあおってしまう(笑)。みんなかわいいので選べません▽1週間休みがあったら 家族と旅行。富士山に登りたい。1人で原付きバイクで遠くに行くのもいい

筋通らぬことは戦う

自民前職 北村茂男さん(69)

 中学卒業文集に「浅沼稲次郎刺殺事件」を取り上げた。小さい時から社会問題に関心を持ち、新聞記者になりたいと思ったことも。大学三年の春、将来を真剣に考え、面識のなかった地元選出国会議員を訪ね政治の世界に飛び込んだ。

 二十九歳で県議初当選。新人でも派閥に加わらず、多数派を決めるキャスチングボートに位置したという。筋の通らないことには意見を曲げなかった。

 二期目に挑んだ県議選は百票届かず落選。応援してくれるはずの人から見放され、つらい気持ちに耐えて、「もう一度、自分の声を高らかに発したい」と闘志を燃やした。泥水をすする長い長い四年間だった。

 県議時代の闘争が政治的な勘とひらめきを培った。年を重ね丸くなる自分を感じる一方、納得しなければとことん戦う性根は死ぬまで直らない、とも。

 国政では自らを「地方族議員」と称する。山あいの集落で生まれ育ち、格差をなくしたいと志した政治家。最大の関心は地方の人と、制度だ。東日本大震災後、能登半島地震経験者として被災地を回り為政者の責任を感じた。高齢化と過疎化で能登の未来は厳しい。「住民が最も強く政治に求めるものを受け止めていきたい」(鈴村隆一)

 メモ  ▽一番感動した映画や本 特にない。忙しくて時間もないので▽趣味・特技 料理は得意。買い出しから洗い物までやります▽着ぐるみをかぶるならどのキャラ くまモンはかわいいね。経済効果もすごいし、みんなに愛されている▽1週間休みがあったら 誰にも知られていない自然豊かな場所で、釣りや山歩きなんかがしたい