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石川ニュース

県内候補 舌戦火ぶた 自賛、批判 入り乱れ

 二日公示された衆院選で、石川県内の候補者や陣営幹部たちは選挙戦初日から舌戦の火花を散らした。自民の候補や陣営幹部らが安倍政権の経済政策アベノミクスと消費税再増税の延期に理解を求めれば、野党はこれに真っ向から対決し、批判を強めた。(衆院選取材班)

経済策・消費税

 「故郷にも景気回復の恩恵が届いて初めて日本が元気を取り戻したと言える」。石川3区で自民前職の北村茂男さんは、日本再生への「実現途上」だと強調。人口減少が深刻化する能登地方で、自ら地方創生の推進役を買って出た。

 1区の自民前職馳浩さんは「親分の安倍首相の決断を支えていく」と宣言。景気回復を最優先させる考えを示し「増税を延期した間に地方経済の基礎体力を強くする」と訴えた。2区の自民前職佐々木紀さんも「議席を確保しアベノミクスの暖かい風を故郷に呼んでくる」と理解を求めた。

 民主は強く批判。1区で元職の田中美絵子さんは「アベノミクスで格差が広がった」。特定秘密保護法の強行採決や集団的自衛権行使容認にも矛先を向け「市民感情を無視した政治を変えないと」と訴えた。3区の元職近藤和也さんも「消費税を増税しても、国会議員定数は削減していない」と痛烈批判。「なぜ政治が有権者をおどすのか。皆さんの声を聞く政治に戻す」と声を大にした。

 「安倍政権の暴走ストップ」で声をそろえる共産。1区新人の亀田良典さんが「消費税10%の先延ばしでなく中止を求める。増税に持ち込んだ自民、民主、公明三党に厳しい審判を」と訴え。2区の新人西村祐士さんも「延期は、増税不況といわれるくらい消費が落ち込んだからにほかならない。明らかに安倍政権の失政だ」と切り捨てた。

 3区の新人渡辺裕子さんも「首相は消費税増税とアベノミクスに争点を絞ってやり過ごすが、今回の選挙は政治全体が争点だ」と語気を強めた。

陣営 にじむ選挙区事情

国替え、出直し…

激励・皮肉

 選挙区事情を踏まえた発言も相次いだ。2区では佐々木さんを自らの後継とした森喜朗元首相が「政治家としてこれからやろうというエネルギーをいただく選挙。二十年、三十年たったら総理大臣ができると思って支えてほしい」とエール。共産県委員会の本田正和書記長は、前回1、2区でも勢力を伸ばした維新など「第三極」勢力に言及し「今はもう自民党暴走政治への応援団」と皮肉り、比例議席の獲得に意欲を見せた。

 1区では国替え出馬した田中さんの思いを、後援会長の金原博県議が代弁し「隠れた田中支持者があふれている。もう少しで勝利の光をつかみ取れる」と鼓舞。一方、馳さんの選対本部長を務める中村勲県議は、候補自ら街頭演説で先頭に立つ戦いぶりに、二十年前の初出馬当時の姿を重ね「一から出直し、原点に立ち返って臨んでいる」と支援を求めた。共産の秋元邦宏県委員長は「国民の力で新しい政治を起こす大きなチャンス。奮闘いかんで共産党の大きな躍進が可能だ」と呼び掛けた。