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石川ニュース

民主 2区「不戦敗」 県連 見えぬ再生

石川2区で民主党公認候補の擁立を断念し会見する一川保夫元防衛相(左)。右隣は一川さんの次男で小松市議の政之さん=26日、石川県小松市の事務所で

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一川さん「統一選に全力」

 衆院選(十二月二日公示)で二十六日、石川2区の公認候補擁立を断念した民主党石川県連。急転直下の解散劇とはいえ、小選挙区導入後初の「不戦敗」は、野党に転落した二年前から課題とされた後継者育成や党地方組織再生への取り組み不足を露呈した。県連に選考を一任された一川保夫元防衛相は記者会見で「今回擁立できなかった分、1、3区の支援、来春の統一地方選に向け全力で取り組む」と語った。しかし、党の求心力低下に拍車が掛かる恐れもあり、道筋は見えない。(衆院選取材班)=<1>面参照

 現行の小選挙区となった一九九六年以降、県内では自民党と民主党勢力がしのぎを削ってきた。石川2区は自民の重鎮・森喜朗元首相に対し、新進石川から自由、民主各党を渡り歩いた一川さんが挑み、選挙区で敗れたが二〇〇三年まで三たび比例北陸信越ブロックで復活当選し、食らいついた。それだけに一川さんは「非自民の有権者の気持ちもある」と無念さを隠せなかった。

 〇七年、一川さんが参院選にくら替え出馬後、衆院2区は党候補が毎回交代。一二年に下野した影響などで党所属県議も不在となり、組織強化へ党を担う人材育成という課題ははっきりしていたはずだった。

 一川さんは「すぐに擁立できる状態に持ち込めなかった点で後継者育成が立ち遅れた。解散時期への見通しも甘かった」と不意を突かれた解散を悔やみ、反省の言葉。一方、「地域の弱者に焦点を当てた政策を民主がカバーしないと、生活しづらくなる危険性がある」と野党の存在意義を強調し、来春の統一選での巻き返しを誓った。

 今回の選考では一川さんの次男で小松市議の政之さん(41)の名も取りざたされた。一川さんの周辺で政之さんに出馬を求める声もあったというが、結果的に擁立に至らなかった。会見には政之さんも同席。一川さんが投げかけた課題は、政之さんら若手の双肩にかかる現状を印象づけた。

 県連代表で3区に出馬する近藤和也さん(40)は「有権者の思いと乖離(かいり)し突っ走っている安倍政権に対する選択肢を有権者に示すことができず申し訳ない。統一選に向け候補者擁立をしっかりとやっていく中で、この申し訳ないという思いを胸に各人が臨まないといけない」と話した。