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石川ニュース

石川1区・田中氏擁立 民主、不戦敗救われる

 解散日に石川1区で、知名度がある元職の田中美絵子さん(38)の擁立を決めた民主党県連。二〇一二年の前回選は、自身の不適切な行動などで東京15区に“国替え”した経緯から、県連内には異議を唱える声もあり、スムーズにというわけにいかなかった。他に有力な選択肢がない苦しい台所事情もあった。

 1区では解散風が強まる中、女性弁護士など複数の名前が挙がっていたが、田中仁県連幹事長は「県連の力量で足元から擁立できなかった」と認めざるを得なかった。東京都連が東京15区での出馬を見送ったことで、県連は不戦敗から救われた格好となった。

 田中さん擁立をめぐっては、一部の県連幹部が「裏切って東京に行った」と不信感を募らせ、県内選挙区での擁立に反対していた。党本部から解散の二十一日までに公認申請してほしいとの指示もあり、田中幹事長らがその幹部に説得を重ねた末、二十日に田中さんを擁立することを最終報告。この幹部からは他の役員の理解も得るよう求められたという。そのため田中幹事長は電話で役員一人一人の意思を確認、最終的に理解が得られた。

 田中さん自身も「迷惑をかけた」と県連側に伝えているという。県連は残る2区について、選考を一任した代表代行の一川保夫元防衛相らが人選を急ぐ。

 一方、安倍晋三首相が解散表明した十八日、正式に出馬の意思を明らかにした3区の近藤和也さん(40)は、県連代表という立場もあるが、少しでも支持を広げるため候補者選考から外れ、地元での活動に集中している。選挙区の全域を既に一巡したが、今週末から再び全域を回る予定という。