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岐阜ニュース

<2区最前線> 両陣営、追い込みの舞台裏

 冷え込みの中の衆院選は後半戦。自民前職の棚橋泰文さん(51)と共産新人の森桜房義さん(58)の訴えも追い込みだ。両陣営の舞台裏をのぞき、師走選挙の断面を見た。=上から届け出順

◆遊説先の励まし心も体も温まる 棚橋泰文さん(51)=自前

 棚橋さんの陣営では寒さ対策や健康管理に気を配る。遊説スタッフはのどあめやお茶、カイロはもちろん、選挙カーの窓を全開にして手を振ることから湯たんぽも必須アイテムだが、スタッフの一人は「遊説先で出迎える方に励まされるのが一番うれしく、心も体も温まる」。

 棚橋さんの選挙事務所には、二日の公示日から「要望箱」が置かれ、訪れる人が国政への要望を寄せている。社会保障政策の見直しを求める声のほか、西濃が福井県に近いことから「原発に頼らず自然エネルギーの利活用に期待している」という意見も。

 集まった声は本人に直接届ける予定で、「期待と責任の大きさを感じる」と選対担当者。

 棚橋さんの陣営スタッフは、全員が今週から鉢巻き姿に。事務所では支持者も着用し、応援に訪れた自民の女性参院議員の話に耳を傾けた。

 候補者本人が地元入りしておらず「寂しい」との声も多い中、陣営は「気を緩めず、結束を固める好機」。前回獲得した十一万票以上を目指したいと気を引き締めている。

◆若者たちチーム、ネットでも訴え 森桜房義さん(58)=共新

 昨年の参院選に続き、衆院選も今回から、インターネットを使った選挙運動が解禁。森桜さんを支援する二十〜三十代の若者はチームをつくり、ツイッター、フェイスブック、ホームページを立ち上げた。投稿内容は主に街宣の日程や政策など。普段なかなか会うことができない有権者に訴えたい考えだが、関係者の一人は「なかなか効果は見えづらい」とインターネットならではの課題を語る。

 森桜陣営の料理長ともいえるのが正岡礼子さん(70)。今回は家庭の事情で思うように事務所に出入りできないため、多くの女性が立ち上がり、初めて当番制を敷いた。料理教室に通う男性がひじきを持ち寄ったことも。「こういう時じゃないとなかなかふれあえない。親睦も図れている」と正岡さん。

 雪国・島根県出身の森桜さんは、普段の移動もバイクとあって「寒さは気にならない」と胸を張る。街宣での防寒対策に特別なものはないが、自ら用意するカイロと事務所で用意されるご飯は、冷えた体を温めるには十分。師走の選挙戦は「温かい言葉と温かいご飯で乗り切る」。

 (山本克也、榊原大騎)