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岐阜ニュース

宙に浮く”藤井支持票”の動向は 4区、比例単独出馬で

 十四日の衆院選投開票日に向けて、自民、維新、共産各党の候補が論戦を展開する4区。選挙区南部に支持基盤をもつ次世代の党前職、藤井孝男さん(71)は、比例東海ブロック単独で出馬しており、小選挙区ではどの候補にもくみさない方針だ。維新、自民の両陣営は、藤井さん支持層の動向を気に掛ける。

 「小選挙区は、何て書けばいいんだろう。白票が増えるんじゃないか」

 衆院解散から三日後の十一月二十四日、美濃加茂市内のホテルで開かれた藤井さんの後援会役員会の後、出席した六十代の男性がこぼした。4区での出馬を検討していた藤井さんは、その場で支援者二百人に比例単独の選択を告げた。小選挙区は「各自の判断」とのこと。七十代の女性は「小選挙区も藤井さんって書こうかな」と苦笑した。

 藤井さんは衆院選五回、参院選四回当選のベテラン。郵政民営化をめぐって自民党を離れ、無所属で戦った二〇〇五年の衆院選4区では二万八千票差で落選したものの、九万八千票を獲得している。

 今衆院選、宙に浮いた形の“藤井支持票”に対し、維新の党前職の今井雅人さん(52)と自民党前職の金子一義さん(71)の両陣営は取り込みを狙う。

 今井さんは二〇一二年の前回選、藤井さんと同じ日本維新の会(当時)に所属。比例単独に回った藤井さんから後援会幹部を紹介してもらうなどの支援も受け、4区で比例復活した。維新の会の分党でたもとを分かったが、「一緒に戦ったつながりはある。維新の政策を藤井さんの支援者にも理解してもらえれば」と期待する。

 金子さん陣営も、中濃地域の藤井さん支援者らに支持を呼びかける。藤井さんは「立ち上がれ日本」に参加する二〇一〇年まで、一時期を除き三十年近く自民所属の国会議員だった。支援者同士の顔も利くといい、陣営幹部は「藤井さんの支援者には自民党員も多い。正直に支持を頼みに行く」と意気込む。

 一方、共産党新人の伊嶌明博さん(63)は「政策が違うので、藤井さん支援者の支持は得られないだろう」と静観している。

 (衆院選取材班)