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岐阜ニュース

自民が全区で優位保つ 本紙終盤情勢調査

 十四日投開票の衆院選で、中日新聞社がまとめた終盤の情勢調査では、自民党が二〇一二年の前回選に引き続き、県内全五小選挙区の議席を独占しそうな勢いだ。比例代表でも自民が優勢を保っている。ただ、小選挙区、比例とも有権者の四割近くが投票先を決めておらず、情勢が変わる可能性はある。

 自民と民主、共産各党の女性候補が争う1区、自民、民主が大物応援弁士を投入する3区、維新の党と民主が選挙協力した4区は、八、九両日に電話調査を実施。計九百八人から有効回答を得た。2、5区は、三日にまとめた序盤情勢調査に、その後の取材を加味して分析した。

 1区は、自民前職の野田聖子さん(54)が、自民支持層の九割を固めて大きくリード。民主新人の吉田里江さん(49)と共産新人の大須賀志津香さん(55)は、所属政党の支持者以外に浸透していない。

 3区では、幅広い年代から支持を集める自民前職の武藤容治さん(59)が安定した戦い。民主元職の園田康博さん(47)は民主支持層を固め、序盤調査から差を縮めた。支持なし層への浸透では、武藤さんと園田さんはほぼ互角。共産新人の服部頼義さん(56)は厳しい。

 4区は、自民、公明支持層を着実に固めた自民前職の金子一義さん(71)がリード。支持政党がない層への浸透が進む維新前職の今井雅人さん(52)が追い上げている。年代別では、四十代以上は金子さんへの支持が上回るが、三十代は今井さんが圧倒。共産新人の伊嶌明博さん(63)は苦しい戦い。

 2区は、自民前職の棚橋泰文さん(51)が大きくリード。本人は選挙区に不在だが、地方議員らが個人演説会を重ね、自民支持層を手堅くまとめる。共産新人の森桜房義さん(58)は、共産支持層以外への浸透が課題。

 5区は、自民前職の古屋圭司さん(62)が企業や支援団体をこまめに回り、優位に立つ。続く民主元職の阿知波吉信さん(51)は、支持政党をもたない層への浸透を狙う。共産新人の鷹見信義さん(68)は苦戦。

◆比例投票先 民主ほぼ横ばい

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 1、3、4区の終盤情勢調査で、比例の投票先を「決めている」「だいたい決めている」と回答した人は全体の62・6%。序盤調査より18・9ポイント上がったが、「決めていない」も34・6%に上った。

 投票先の決定者のうち自民党を選んだ人の割合は38・7%で、序盤調査から9・4ポイント落ちた。うち下落幅が最大だったのは1区の12・8ポイントで、自民支持層の二割が次世代の党か維新に投票すると答えた。

 対する民主は序盤調査からほぼ横ばい。上昇したのは、維新と次世代、共産で、特に維新は8・4ポイント増加し、自民、民主に次ぐ三番手に。民主が依然として非自民層の受け皿になり切れず、維新などに支持が分散する構図となった。

◆関心伸び悩み低投票率懸念

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 衆院選への関心が「大いにある」「ある」と答えた人は全体の67%と、序盤調査から5ポイントほどの増加にとどまった。過去最低の投票率62・04%を記録した前回選(二〇一二年)の同時期調査を14ポイントも下回っており、低投票率への懸念が高まる。

 「関心がある」人の割合を年代別でみると、二十代は平均をわずかに下回る63%だったが、三十代は最低の44・2%。四十代も55・1%にとどまった。最も高かったのは七十歳以上の82・1%だった。

 支持政党別では優勢とされる自民が七割超で、民主、公明の八割前後を下回った。支持なし層は半数以上が「関心がない」と答えた。

◆原発再稼働反対6割超 自民層でも4割超

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 今は国内の全施設が停止中の原子力発電所について、再稼働の賛否も質問。反対が六割超を占め、賛成の三割弱を大きく上回った。

 支持政党別でみると、賛成が反対を上回ったのは自民と次世代。再稼働を推進する党の方針もあり、自民支持者は五割強が賛成と回答。ただ反対も四割超に上り、反対の回答者全体の二割が自民支持者となった。

 一方、民主と共産の支持者は九割、維新と公明も七割が反対とした。

 男女別で反対の人の割合をみると、女性は68・4%で、男性の52・9%を上回った。年代別では、賛否がほぼ同数だった三十代を除いて反対が賛成より多かった。

 (衆院選取材班)