文字サイズ

岐阜ニュース

<候補者たちの衣食住>1区、3区 食にこだわる

 衆院選候補者の衣食住に迫る企画の2回目は「食」。選挙を戦う合間に、候補者たちはいつ、どこで何を食べているのかは想像しづらいのでは。そこで、期間中の食事や食へのこだわりを尋ねた。

 (上から届け出順)

◆1区

■有志の弁当が力の元 野田聖子さん(54)自前

 支援者が手作りしてくれるお弁当が、選挙期間中の元気の源だ。

 毎回、有志が手分けして作ってくれる弁当は、栄養のバランスを考えたメニューで体に優しい。ハート形の卵焼きなど、クスッと笑ってしまう遊び心もあって、気持ちも和ませてくれるとか。「おかげさまで、選挙戦でガス欠になったことはない」と感謝する。

 好き嫌いはほとんど無く、あまりこだわらずに何でも食べるが、どうしてもだめなモノが「パクチー」。

■自家製の野菜スープ 大須賀志津香さん(55)共新

 毎朝、自家製の野菜スープを食べるのが日課。材料はカボチャ、タマネギ、ニンジン、キャベツ。約一週間分をまとめて作り、小分けにして冷凍保存している。「これを食べると一日が始まるという感覚になる」

 始めたきっかけは、「体の機能を活性化すると聞いた」から。健康に気を付けようと、半年前から食べるようになった。これに限らず、時間があれば自炊を心掛けており、「選挙期間中も、作りおきしたい」と話す。

■温かいもの欠かさず 吉田里江さん(49)民新

 寒がりなので、口にするのは温かいものが中心。街頭演説で体が冷えきった時は、近くのうどん店に立ち寄ったり、「寿がきや」のラーメンをすすったり。名古屋出身だけに、「恋しくなる味です」と笑う。

 選挙事務所の中で、仕出店の弁当で昼食を取るときも熱いお茶は欠かさない。支援者と会話しながら食べれば「気持ちはあったかくなる」。遊説中はチョコレートやあめを持ち歩き、栄養分を補給している。

◆3区

■一日一個必ず梅干し 園田康博さん(47)民元

 一日一個の梅干しを欠かさない。夕飯の時に口にすると疲れが取れる気がするという。おなかの調子が悪くなったり、食欲が落ちたりする夏場は特に恋しくなるが、冬でも「選挙期間中は絶対にお世話になるでしょう」。

 祖母に食べる習慣があったから、自分も食べるように。大学生の頃、一人暮らしの部屋にも梅干しは必ずあった。時間のない選挙中は昼食をおにぎりで済ませることも多いが、手が伸びるのはやはり梅干し入りだ。

■ご飯だけはこだわり 服部頼義さん(56)共新

 料理が好きで、普段は自分の弁当を自分で作っているが、選挙期間中は忙しくてその余裕がない。家族のためにご飯だけ炊いて、朝早くに家を出る。

 事務所でとる昼食は、近くの仕出店のお弁当。自分お手製の味が恋しくならないかと聞くと、「自分で作るおかずは適当なので、こちらのほうがおいしい」とニコリ。ただ「油っこいものは少しきついかな」。そして「お米は、うちで炊いたやつがいいな」と、こだわりものぞかせた。

■夫人の料理が楽しみ 武藤容治さん(59)自前

 もともと食に対する強いこだわりはなく、特に選挙期間中は「ゆっくり食べている時間はないね」。

 地域を細かく回り、街頭演説やミニ集会を重ねる方針だけに、弁当を選挙カーに積んで、移動中の車内で食べることもしばしばだ。それでも「できるだけ多くの人に会いたいから」と気にも留めない。それでも帰宅後、妻真砂美さん(57)の手料理を食べるのは一日の楽しみ。「どれもおいしいよ」と笑みがこぼれた。

◆記者の一言

 何度原稿を出し直しても、上司に突き返される。そんな時には、大好物のつけ麺を食べに、車を走らせる。豚骨味のこってりしたたれに太麺を浸し、豪快にすする。その瞬間は、仕事のことを忘れられる。

 選挙期間中、朝から晩まで声をからし、多くの人に接して支持を訴え続ける候補者にとっても、食事は単なる栄養補給というだけでなく、ホッと癒やされる数少ない時。街頭でマイクを握る引き締まった表情が、ご飯を前にして、フッと緩んで見えた。

 (安部伸吾)