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岐阜ニュース

民主・維新の共闘実現 小選挙区、実効性は不透明

 民主党県連は二十九日、維新の党県総支部と衆院選で選挙協力する協定を結んだ。相手の小選挙区候補者を支援し合う。県内で強い支持基盤をもつ自民党への対抗を狙った“野党共闘”だが、その実効性は不透明だ。

 「民主党を出た時には、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした」

 岐阜市のホテルで同日に開かれた民主県連のパーティー。出席した維新県総支部代表の今井雅人さんのあいさつは謝罪で始まった。二〇〇九年の衆院選は民主から出馬したが、一二年九月に離党。同年十二月の前回選は日本維新の会から立候補した。壇上の今井さんは強調した。「我々の敵は巨大与党。一緒に戦いましょう」

 パーティーに先立って結ばれた協定は1、3、5区の民主候補を維新が、4区の今井さんを民主が支援する内容。両党の都道府県組織による協定は熊本、宮城県など数カ所のみだという。

 民主県連の小見山幸治代表は今井さんと並んで会見し、「野党として一致団結して戦う姿勢を示すことができる」と意義を強調した。ただ、別の民主県連幹部は「候補者を擁立できない以上、4区では維新との協力による比例票獲得に望みを託すしかない」。空白区を出した党勢低迷が、共闘に向かわせたと指摘する。

 民主は衆院選中、所属する地方議員が今井さんの街頭演説に付き添うことを検討する。だが、4区の民主支持者が今井さんへの反発を払拭(ふっしょく)できるかは未知数だ。一方、支持組織が脆弱(ぜいじゃく)な維新の支援により、民主候補の票がどれだけ上積みされるかも見通せない。

 民主県連幹部は漏らした。「民主関係者にいろんな思いがあるのは分かる。でも、マイナスでないならば何かをした方がいい」