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岐阜ニュース

地方議員も困惑 12月定例会と日程重複

 師走の選挙となる今回の衆院選。地方議会では二十五日に開会した岐阜市をはじめ、十二月定例会と日程が重なるところも多い。選挙の実動部隊として期待される地方議員は、二足のわらじに大わらわだ。

◆正直言って迷惑

 岐阜市議会の会期は十二月十一日までで、二日公示、十四日投開票の選挙期間とほぼ重なる。1区から出馬する民主新人の吉田里江さん(48)を応援する民主市議は「限られた人手で選挙事務所に詰めたり、個人演説会の準備をしたり。国政選挙が突然やってくるのは正直、地方議員にとっては迷惑」とぼやく。

◆地方行政も大事

 今定例会は、市役所本庁舎を移転する条例改正案や、サッカーJ2のFC岐阜が使用するクラブハウスを新設する関連予算案など、重要案件の審議を控える。「選挙があるからと言って、行政をチェックする役目はおろそかにできない」と話す。

◆ギア上げて両立

 十二月一日の開会を控える大垣市議会。2区から出馬する自民前職の棚橋泰文さん(51)の陣営に入る五十代の男性市議は、普段は一般質問の三日前まで表現を手直しするという原稿を、選挙応援を見越して既にほぼ仕上げた。「選挙も議会もどちらも大切。ギアを上げて両立させるしかない」と鼻息は荒い。

◆睡眠時間を削る

 高山市議会でただ一人の共産の党籍を持つ若山加代子さん(46)は「睡眠時間を削るしかない」と嘆く。高校生、中学生と育ち盛りの三児の母親。毎朝の弁当作りをはじめ、定例会開会中の睡眠時間は選挙がなくても四、五時間程度に限られる。

◆一般党員に期待

 4区から出馬する共産新人の伊嶌明博さん(63)の街頭演説にもできる限り駆けつけるつもりだが、「一般の党員の方が頑張ってくれるはず」と仲間の援護に期待する。

◆議会優先難しい

 県議会は当初、衆院選の公示と同じ十二月二日に定例会を開会予定だったが、二十五日の議会運営委員会で、一日遅らせて三日開会とすることに決めた。洞口博議長は「公示日は県議も各候補の出陣式に呼ばれている。議会の優先が本来だが、現実は難しい」と説明した。

◆一般質問やめる

 最大会派の県政自民クラブの中堅議員は、予定していた一般質問を見合わせるつもり。「傍聴に来るはずの支援者たちが選挙運動で来られなくなったので、あまり意味がない」

◆静かな議会に

 また、岐阜1区に出馬する大須賀志津香さん(55)=共産=が公示と同時に失職するため、県議会で一議席の共産は不在になる。あるベテラン議員は「当局への批判も少なく、静かな議会になりそう」と皮肉った。

(衆院選取材班)