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岐阜ニュース

全力疾走の前哨戦 解散直後の週末

 衆院解散後、初の週末を迎えた二十二日、地元に戻った前職や立候補予定の新人らは国政報告会や街頭演説を精力的にこなし、事務所ではスタッフが慌ただしく動き回った。十二月二日公示、十四日投開票の衆院選が、事実上始まった。

◆追いつかぬ事務所手配/演説/あいさつ回り

 1区から出馬する自民前職の野田聖子さん(54)は、人通りの多い岐阜市中心部に事務所に使う空き店舗を確保したが、二十六日ごろまで使えず、それまでは同市加納新本町の個人事務所で引っ越し待ち。「急な契約だったので内装工事の人手が足りない。備品も運び込めない」と陣営スタッフは嘆く。

 野田さんはこの日、党支部の総会や自身の国政報告会に顔を見せ、支持者らに「アベノミクスを継続させて」と呼びかけた。

 2区から出馬する自民前職の棚橋泰文さん(51)は、解散の二十一日夜のうちに大垣市に戻り、この日は朝から地元の催しに出席した。

 事務所の女性は「突然の解散を受け、問い合わせの電話が増えた」。東京から応援に加わったスタッフは「これからが本番。忙しくなりそう」と表情を引き締めていた。

 「人手が足りませんよ」と困惑の表情を浮かべたのは、3区から出馬する民主元職の園田康博さん(47)の事務所。二年前の総選挙時には二人いた秘書が、落選後はゼロに。事務所では支援者らが電話で、選挙区内にいくつか設ける事務所や街宣車の手配に追われた。

 園田さんは午後四時まで党県連の事務所で会議やセミナーに出席。夕方は後援会のあいさつ回りに飛び回った。

 4区から出馬する共産新人の伊嶌明博さん(63)の陣営は、二十九日に高山市岡本町に事務所を開設するまで、同市西之一色町の党飛騨地区委員会が事務所代わり。「四十年以上選挙に関わっているが、今回ほど急に決まったのは初めて」と地区委員長代理の道添良治さん(69)はこぼす。

 伊嶌さんはこの日、県庁で報道機関の取材を受けた後、高山市内の住宅街で街頭演説を行った。

 5区から出馬する自民前職の古屋圭司さん(62)は、恵那市内の祭りのあいさつや、党支部長や後援会幹部らとの会議、政見放送や選挙ポスターの打ち合わせなど、分刻みでスケジュールをこなした。「消費税の問題やアベノミクスの信を問うのは立派な大義」と支持者らに理解を求めた。

 秘書の一人は「(公示後は他地域の立候補者の)応援演説もあって、地元に入れる日は限られる」と話す。

 (衆院選取材班)