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岐阜ニュース

小選挙区で空白区も 民主県連

 十二月二日公示、十四日投開票の衆院選で、民主党県連の立候補者擁立が難航している。県連副代表の吉田里江氏(49)を岐阜1区に擁立する方針が固まったが、全五小選挙区のうち2、4区は未定のまま。一九九八年の結党以来初めて、衆院選の県内小選挙区で候補者を立てられない空白区が出る可能性が高まっている。

 「やっと最優先の課題が片付きそうだ」。県議会棟で二十日、民主系会派のある県議がホッとした表情を見せた。

 県庁所在地がある1区は、党本部が候補擁立を必須と位置付ける選挙区。突然の衆院選だが、民主県連を支援する連合岐阜も「絶対に不戦敗は避ける」と意気込んだ。ただ、立候補予定者の準備はなく、手を挙げる地方議員もなし。十五日の県連の会合では、擁立作業を代表の小見山幸治参院議員に一任。昨年七月の参院選に出馬した吉田氏に白羽の矢が立った。

 別の民主県議は「ようやく1区では戦う準備ができる」。だが、見通しが立たない2、4区も念頭に「急な解散とはいえ、そもそも三つの選挙区で候補予定者が不在だった事実は猛省する必要がある」と漏らした。

 民主が政権を失った二〇一二年十二月の前回の衆院選は、県内でも五小選挙区すべてで自民党に大敗。昨年の参院選でも敗れた。一二年九月時点で九人いた県選出の国会議員は今、小見山参院議員だけに。党勢の低迷に伴って「民主の看板」への視線は厳しさを増し、八人いた県議会の民主系会派からも一人が党と会派を離れた。

 「この二年間、新しい政策を打ち出したり、従来とは別の方向性を示したりすることができなかった。だから党勢も回復せず、『民主で選挙を戦いたい』という人材が集まらなかったんだろう」とは民主県議。

 衆院選の空白の二選挙区のうち、2区は「もう態勢づくりが間に合わない」(連合岐阜の関係者)と擁立は厳しく、4区も維新の党の候補者への支援を検討する。県連幹部はつぶやく。「候補擁立の努力を続け、選挙準備も急ぐ。自民の対立軸という民主党の存在意義を示し、次につなげるしかない」

(衆院選取材班)