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福井ニュース

届くか、必死の訴え

 衆院選も投開票まで残りあと2日に迫った12日、県内2小選挙区に立候補した6人は支持を広げようと、各選挙区を懸命に駆け回った。笑顔いっぱいで有権者と握手したり、涙を浮かべて考えを訴えたり。選挙戦も最終盤に入り、表情に必死さをにじませた候補者の姿を追った。(上から届け出順)

【1区】

◆維新・鈴木さん「地方で景気回復」

 維新新人の鈴木宏治さん(41)は、午前中に大野市、午後は勝山市や永平寺町で、商店街や中小企業を回って支持を訴えた。道行く人を見つけるたびに選挙カーを飛び降り、ダッシュして握手。信号待ちのわずかな時間でも隣に止まった車の運転手に握手を求めた。

 勝山市での街頭演説では「アベノミクスを続けても、福井は良くならない。地方から景気を回復させる」と強調。夜には福井市内で総決起集会を開き、気勢を上げた。十三日は大票田の福井市や坂井市などで、ショッピングセンターを中心に回る。

(高橋雅人)

◆自前・稲田さん「農業守る」

 自民前職の稲田朋美さん(55)は、県外での他候補の応援活動をひとまず切り上げ福井入り。福井市内の企業・団体を訪問するなど、支持固めに奔走した。福井市渕四のJA福井市本店前では、農協制度改革への批判もある中で「日本の農業は守ります」とJA職員に涙ながらに訴えた。

 夜には同市中央一の西武福井店前での総決起大会で「皆さんに恩返しをするためにも負けられない」と声を張り上げた。十三日は他県の候補者応援に出向く前に二時間余り福井市内で活動し、最後まで支持拡大に努める。

(桂知之)

◆共新・金元さん「増税中止を」

 共産新人の金元幸枝さん(56)は、福井市のスーパーや住宅街を中心に巡り、消費税増税の中止や原発ゼロの実現などを熱く訴えた。

 「大企業や資産家の優遇税制を改めれば年間二十兆円の財源が生まれ、消費税増税に頼らずとも社会保障は充実できるんです」。足を止めたお年寄りや主婦らから「頼むざ」との声援も。その一人一人に猛ダッシュして固く握手し「頑張りますから」と誓った。

 午後七時からは毎週金曜日の恒例となった県庁前での原発再稼働反対の活動に参加。党派を超えた仲間と声を上げた。

(北原愛)

【2区】

◆民新・辻さん「子どもに安心を」

 民主新人の辻一憲さん(49)は、早朝から越前市内の企業の入り口前で、通勤者に手を振ったり握手したりして支持を求めた。街宣中にも手を振る人を見つけては、車を降りて猛ダッシュ。笑顔でぎゅっと手を握り「よろしくお願いします」と声を掛けた。

 市内の量販店前では「子どもは未来の宝。子どもたちが安心して暮らせる未来をつくっていくことが大事」とかれた声で訴えた。十三日は計四カ所で集会を開く。「最後の最後まであきらめない」を合言葉にして選挙運動最終日を駆け抜ける。

(塚田真裕)

◆自前・高木さん「原発は必要」

 自民前職の高木毅さん(58)は、高浜、おおい、若狭町と小浜市の四市町を回った。高浜町内浦基幹集落センター前では「原発のことははっきり言う。それは鯖江でも高浜でも同じ」と地域に根付く原発の必要性をあらためて訴えた。

 狭い道も難なく選挙カーを走らせた。有権者が「毅さぁーん」と手を振り、呼び掛けると車を降りて駆けつけた人たちの下へ。目を見て固い握手を交わし「あと二日、頑張ります」と笑顔で答えた。

 十三日は鯖江市から敦賀市までを、きめ細かく回る予定だ。(角野峻也)

◆共新・宇野さん「政権の暴走阻止」

 共産新人の宇野邦弘さん(63)は、嶺南地方で最後となる街宣活動を展開。午前七時から美浜町佐柿の国道27号沿いに立ち、通勤途中のドライバーらに手を振って懸命にアピール。その後は美浜、若狭両町と敦賀市へと選挙カーを走らせた。

 各集落での演説では「どの党が伸びたら安倍政権の暴走にストップをかけられるかが問われている選挙」と対立軸を明確にする共産党の存在を強調。「比例代表では北陸信越ブロックから十一年ぶりの議席を」と訴えた。十三日は地元の池田町を含む丹南地域を巡る。

(山本真喜夫)