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福井ニュース

終盤情勢 6陣営の動向

 衆院選も残りわずか。県内2小選挙区の立候補者6人の陣営の選挙活動も追い込みに入っている。各陣営のこれまでの戦略を振り返り、終盤の情勢をどうみているのかを探った。 (候補者の並びは届け出順)

【1区】

◆若い世代、浮動票狙う 鈴木さん・維新

 維新新人の鈴木宏治さん(41)は日々の街宣活動と並行し、中小企業や労組など五十カ所以上を訪問。円安の影響などを聞きながら支持を訴えてきた。苦戦は陣営も把握し、藤野利和選対本部長も「厳しいのひと言に尽きる」と認める。一方で、街頭演説での有権者の反応には手応えも。十二、十三日は福井市や坂井市の新興住宅街を中心に回り、若い世代など浮動票の取り込みを狙う。

◆支持着実、上滑り警戒 稲田さん・自前

 自民前職の稲田朋美さん(55)は序盤の四日間で、新たに1区となった奥越地方などを巡り、支持拡大に奔走した。その後は党要職として全国遊説に飛び回っているが、代わりに家族が選挙カーに乗り込んで活動。県議らの応援も得て着実に支持を固めてきた。優勢が伝わるが、陣営は「上滑りが心配だ」と警戒する。十二日には一週間ぶりに本人が選挙区に戻り、総決起大会で引き締めを図る。

◆街頭中心、手応え強く 金元さん・共新

 共産新人の金元幸枝さん(56)は「国民無視の安倍暴走政治ストップ」を掲げ「国民の声が生きる新しい政治」への転換を訴える。公約に挙げたのは消費税の再増税や原発再稼働の中止など。一日二十回近い街頭演説や選挙カーへの有権者の反応は「これまでない程に強い」(陣営関係者)。支持層の票はほぼ固めたとみており、十二、十三の両日は大票田の福井市で無党派層などへ呼び掛ける。

【2区】

◆越前市、小浜で好反応 辻さん・民新

 民主新人の辻一憲さん(49)は知名度不足を補うため、選挙区をくまなく回ってきた。陣営は「本人の人柄を知ってもらえれば、支持は広がる」と手応えを話す。特に本拠地の越前市と、衆院議員だった父の故一彦氏の影響が残る小浜市で有権者の反応がいいという。連合福井の全面協力を得て電話でのお願いにも力を入れる。後半に集中させた決起集会も盛況。勢いに乗って大詰めを迎える。

◆個人演説で足場固め 高木さん・自前

 自民前職の高木毅さん(58)はこれまでに、区割り変更に伴い新たに選挙区となった鯖江市、池田、旧今立町を重点的に回った。「まずは顔を覚えてもらうのが大事」と陣営。個人演説会も十三日までに計十七回開き、足場を固める。優勢が報道されるが、陣営は「勝つことが大事」と気を引き締め「一票でも多く、ご支持をいただけるようにしたい」と、さらなる票の上積みを狙う。

◆全域巡り訴え浸透を 宇野さん・共新

 共産新人の宇野邦弘さん(63)は、地道な街宣活動に追い込みをかけ、終盤の三日間で2区全域を回る計画。自民優位が報道される中で「暴走政治に対抗できるのは、共産党だけ。議席を伸ばしてこそ力を発揮できる」との訴えは徐々に浸透。陣営は「人々の反応は良く、安倍政権に対する怒りは強いものがある」と感じている。有権者に電話して支持を呼び掛ける党員らの活動も熱を帯びてきた。