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福井ニュース

ネット発信、効果不透明 若い票獲得に力も…

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 昨年の参院選から解禁されたインターネットによる選挙運動。十四日投開票の衆院選でも各陣営がホームページ(HP)や交流サイトのフェイスブック(FB)で情報発信に力を入れる。ただ、得票につながるかは不透明で、手探りでのネット戦略が続く。

 街宣の車中で1区新人が自らにスマートフォンを向けた。撮った写真はすかさずFBにアップ。こうした“自撮り”は一日五、六件に上る。「今の若い人と同じ感覚をアピールしたい」。陣営担当者が狙いを説明した。

 ネット選挙が解禁されて初の衆院選。電子メールを受けた有権者が転送すると違反となるため、各陣営がメールの利用を控える中、県内の候補者に浸透しているのがFBでの発信だ。

 2区の新人は速報性を重視し、担当チームを編成。活動を撮影し、候補者のコメントを添えて即座に投稿する。別の1区新人は「選挙区が広くなって出向く回数が減る分を補いたい」と区割り変更への対応策に使う。

 全国遊説で忙しい前職も移動時、頻繁に更新。地元にいないハンディを補うツールとして活用する。別の前職は「若い人が選挙に関心を持つきっかけになれば」と支援者が新たにページを開設した。

 ただ、こうした取り組みの効果は不透明。コメントを残すのは閲覧者のごく一部。アクセスした人が投票してくれるとも限らない。各陣営は「票にどうつながるかは分からない」と口をそろえる。

 それでもある新人は「多くの人がコメントをくれるのはうれしい」と毎晩、返信に励む。冒頭の新人陣営の担当者も「FBは若い世代の有権者と候補者を近づける唯一の手段。もともとがゼロだった票なので掘り起こせれば」。各陣営は投開票前日の十三日まで更新を続ける。

 (衆院選取材班)