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福井ニュース

<候補者に聞く 県内の課題>(下) 人口減少

 県内の人口減少の一つの要因として、大学進学時に都会へ出た若者が就職時にほとんどUターンしないという社会的な人口流出が問題視される。県内2小選挙区の候補者たちもそんな現状を踏まえ、人口減少対策として雇用を生み出す重要性を訴えているようだ(届け出順)。

◆1区

■地方で雇用創出

 鈴木宏治さん(41)=維新新人=は「雇用が一番大事」と強調。その上で「地方に工場を置き、地元の雇用創出に協力する企業の法人税率を優遇するべきだ」と持論を展開する。また、合計特殊出生率を上げていくことも主張しており「子育てをしやすい国にしていくのが大事」と、訴えている。

育児施策を充実

 稲田朋美さん(55)=自民前職=は、対策として「若い世代の就労・結婚・子育ての希望を実現する施策を充実させ、子どもを産み育てる社会を築く」と訴える。また「企業の福井への移転を後押しするなど、大都市から福井に人材が還流する社会を構築する」と、Uターンを促す仕組みづくりを誓う。

■中小や農業支援

 金元幸枝さん(56)=共産新人=は「今までの誤った政策の積み重ねで、若い人が安心して働く社会じゃなくなったことが要因だ。福井だけの問題ではなく、根本的な対策が必要だ」と指摘する。福井に特化した場合には、社会福祉関係による雇用の底上げを主張。中小企業や農業の支援なども必要だとした。

◆2区

■人づくりが大切

 辻一憲さん(49)=民主新人=は「人づくりが大切」と力強く訴えている。「福井の自然、文化、歴史に誇りを持てる教育と、『自分たちで社会をつくる』との前向きな気持ちを養うのが根本的な解決策だ」と強調している。その上で「地方に仕事をつくり、就業機会を増やしたい」と約束している。

■若者に働く場所

 高木毅さん(58)=自民前職=は「若い人が地方で暮らせるように、働く場所をつくる。例えば、適正な公共事業を減災、防災の観点からつくることも大事。当然、高齢者福祉もしっかりと充実させないといけない。人口減少歯止めの知恵を出した地方に対し、思い切った予算を投入していく」と訴える。

■産業構造転換を

 宇野邦弘さん(63)=共産新人=は「大企業や大銀行を支援するアベノミクスが、都市へ人が流れる産業構造に拍車を掛け、地方の疲弊を招いている」と人口減の要因を分析。その上で「経済の仕組みを転換して地域の雇用を創出し、子育て支援など総合的な人口減対策をする必要がある」と強調している。

 (衆院選取材班)