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福井ニュース

<候補者の横顔> 2区

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◆市民活動の道30年近く 辻一憲さん(49)民新 

 自然豊かな福井市上味見地区や小浜市谷田部地区を拠点にキャンプや生き物探し、川遊びなど自然体験を通じて子どもたちを育む活動を、二〇〇一年から続けてきた。年間千人の子どもが参加し、大学生ら多くの若者が手伝いに訪れ、過疎の地域が活気づいた。

 バイオマス発電や小水力発電の実証実験にも取り組む。「みんなが農山村の大切さを理解し、関わっていけば活性化する」。農山村に秘められた可能性を実感してきた。

 市民活動の道を選んだのは、アフリカの貧困や飢餓を知ったことがきっかけ。大学を中退して支援活動に取り組んだ。「見ているだけではいられない。何でも関わろうとする性格」。以来、三十年近く平和、環境保全、地域振興をテーマに活動を続ける。国際協力のために訪れた国は二十二カ国に及ぶ。

 「人と関わることが趣味」と活動づけの毎日。そこに突如出馬を依頼され「青天のへきれき」と驚いた。だが、悩んだのは一瞬。「やれることを精いっぱいやるのは、これまでの活動と同じ」と立候補を決めた。市民活動の延長線上に国政があった。乾坤一擲(けんこんいってき)、大勝負に出る。

 (塚田真裕)

◆5期は85点、充実の2年 高木毅さん(58)自前 

 衆院議員五期目は議会運営委員会委員長や国土交通副大臣を務めた。「採点すると八十五点。充実した二年間だった」と振り返る。「夏のシーズン前に」と働き掛けてきた舞鶴若狭自動車道は七月に全通した。北陸新幹線敦賀延伸も「三年前倒しをだいぶ手繰り寄せるところまで来た。もう一歩」と強調する。

 全国最多の原発十四基が立地する福井県で「原発は安全を基本に正しく利用し新増設も視野に入れていく」が持論だ。拉致問題には「日朝協議がなかなかうまくいかないが、やらなくちゃいけない。余りある成果を出すための解散と考えて」と理解を求める。

 体調管理のため、週に二回ジムで汗を流し、毎日牛乳を欠かさず飲む。好きなプロ野球チームは「福岡ソフトバンクホークス」で、前身の南海から四十年来のファン。休日に観戦し「今年は日本一になって気持ち良かった。個性的な選手が多いのが魅力」と話す。

 小学二年ごろの作文には「将来の夢は総理大臣」と書いた。六選を果たせば「おのずと大きな仕事ができる。六期目にふさわしい仕事をさせていただきたい」と意欲をみなぎらせる。

 (増井のぞみ)

◆孫誕生で平和の思い新た 宇野邦弘さん(63)共新 

 「戦争はばかげたこと」。終戦間近に徴兵された父親に常々聞かされた。「戦争反対を貫く党がある」と学生時代に知り、一九七一(昭和四十六)年に入党した。運動の原点である「反核と平和」への思いを胸に、七度目の国政選挙に挑む。

 米軍普天間飛行場問題で保守分裂の戦いとなり、共産党が支援した候補者が当選した沖縄県知事選などを背景に、党が躍進した一九七〇年代と九〇年代に次ぐ「第三の波が来ている」とみる。座右の銘は「明けない夜はない」。その夜が「明けかかっているんじゃないか」と目を細める。

 区割り変更にも「変則的だった旧2区よりやりやすい」と公示前から、生まれ育った池田町から遠い嶺南へも精力的に足を運んだ。学生時代は体操選手。体力の強さを自負し、今でも難なく倒立をこなす。

 党県委員会の役員として各地を奔走する傍ら、池田町で稲作に従事する。「コメ作りは楽しい。ストレス解消と適度な運動にもなる」。この夏、長女に四人目の子どもが産まれ、平和の思いを新たにした。「豊かで安心できる暮らしを将来に残していかなければ」と自身に言い聞かせる。

 (山本真喜夫)