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福井ニュース

6陣営が臨戦態勢

 衆院選の公示を翌日に控えた1日、県内小選挙区での出馬を予定する前職2人と新人4人の各陣営では、出陣式などの準備作業に追われた。関係者は、14日の投開票に向けた選挙戦に万全の態勢で臨もうと、慌ただしく動き回った。

1区

◆はちまきで出陣へ 稲田さん

 稲田朋美さん(55)=自民前職=の陣営は、過去三回の選挙と同じ福井市大手三のビルに事務所を構えた。国会議員や県内首長、地方議員らから贈られた、げき文で埋まる中、出陣式に備えてシンボルカラーの薄緑色のはちまきや、党の政策を載せたパンフレットを準備する作業に追われた。

 公明党はもちろん、各種団体からの推薦は「約三百」と陣営関係者。解散以降、後援会関係者との会合や支援団体へのあいさつ回りを重ね、選挙戦への態勢も整ってきた。

 党要職として公示後もほかの候補者支援に飛び回るため、選挙活動中に不在となる期間が多い。しかも、区割りが変わって初めての選挙で「新しく1区となる地域になるべく本人を投入したい」(陣営)。不在中の活動は、旧1区に五十以上ある地区後援会がフル回転して、乗り切る構えだ。 (桂知之)

◆選挙ポスター一新 鈴木さん

 福井市和田東二に構えた鈴木宏治さん(41)=維新新人=の事務所では、前日まで暫定的に使っていた前回選挙時のポスターを全て新しい物に張り替えた。キャッチコピーは「子どもの未来のために」。鈴木さん自身が子育て中とあって、「イクメン」を前面に押し出した。

 組織がないため、ボランティアが頼み。この日も朝から支援者らが次々と事務所に顔を出し、ちらしを取り分けたり出陣式の打ち合わせをしたり。「何とか準備は間に合った。厳しい戦いになると思うが、頑張るだけ」。藤野利和選対本部長(63)が決意を込める。

 陣営では二日からの厳しい冷え込みや悪天候に備え、ダウンジャケットを約八十着用意。カイロも約百個を確保した。「明日は雨が降るから腕カバーもいる」。スタッフの一人はそう言って、買い出しに出掛けた。 (高橋雅人)

◆演説ルートを確認 金元さん

 「何かやり残しはないかの」。福井市二の宮五の金元幸枝さん(56)=共産新人=の事務所には、朝から支援者らが続々と訪れ、政策を訴えるちらしやポスターを配る準備作業に当たった。

 今年五月に移転新築したばかりの県委員会事務所を活用し、通常は市民との交流の場となるホールと、併設されている北越地区委員会事務所の一室とをつなげて、衆院選関係の事務作業スペースを確保した。

 公示後に配布する金元さんの個人ビラも、四万枚が午前中に到着。二日に証紙が届き次第、貼り付け作業を始められるように、支部ごとの割り振りの段取りも終えた。初日の街頭演説のルートも二重三重にチェックし、選挙カーの足回りの点検も万全。事務所前には、立候補予定者の名前を記した大看板が白い幕を掛けられて取り付けられ、出発式を待つ。

 (北原愛)

2区

◆パンフ箱包み到着 高木さん

 敦賀市木崎の高木毅さん(58)=自民前職=の事務所では、自民党のマニフェスト(政権公約)や政策が書かれたパンフレットが入った箱包みなどが次々と届いた。党のパンフレットは選挙区内に設けた各事務所を通じ、選挙で有権者へ配る予定だ。

 壁には支援者から贈られてきたげき文に交じり「〇増五減」で区割りが変更になった新選挙区への意気込みを詠んだ選対本部長の短歌も飾られている。ひっきりなしに電話がかかり、あわただしい雰囲気の中、陣営幹部は公示後の演説会などのスケジュールを確認したり、来客にあいさつしたりした。

 党県連支部と協力して旧市町村単位の事務所十九カ所を開設するなど、きめ細かい態勢を整えた。陣営幹部は「公示前の準備は終わり、後は最終チェックで詰めていかないと」と気を引き締めた。 (増井のぞみ)

◆事務所で活動紹介 辻さん

 越前市塚町の国道沿いに構えた辻一憲さん(49)=民主新人=の事務所では、集まった支援者が届いた為書きを貼ったり、家庭に配布するチラシやポスターの枚数を確認したりと準備作業に追われた。市議らも集まり、出発式の手順確認や街頭演説のコース設定などを打ち合わせた。

 擁立者の選定が遅れたこともあり、事務所の開所は十一月二十九日。イメージカラーの緑色の布をついたてに貼るなど急ピッチで内装を仕上げた。三十年近く市民活動をしてきた辻さんの活動を紹介するコーナーも設置。南アフリカでの女性の自立支援活動やアジアの子どもたちと笑顔で肩を組む交流キャンプの写真などを並べた。

 党員の敦賀市議は「地方や、中小企業は本当に困っているという声を聞く。中間層を増やす政策を訴え、支持の輪を広げたい」と気を引き締めた。 (塚田真裕)

◆ボランティアが軸 宇野さん

 宇野邦弘さん(63)=共産新人=の陣営は、先週末にようやく事務所のスペースを確保した。共産党候補が越前市家久町の党南越地区委員会の建物に事務所を構えるのは初めてで物置のようになっていた一階の片付けなど準備に追われ、事務所開きもできなかった。

 公示前日も菅原義信選対本部長や市議、党員らが午前中から忙しく動き回り、届け出書類の確認や街宣車の検査に加え、街頭演説のスケジュール、アナウンサーのシフト、同乗者のローテーションなどを調整。事務所運営に慣れていない党員が多いため、態勢づくりを最優先に作業を進めた。

 「うちはボランティアで支える党」と菅原本部長。党員や後援会員らの決起ムードを高めていく必要性を強調し、党員の市議も「集票活動をどれだけ拡大して展開できるかが鍵」と気を引き締めていた。

 (山本真喜夫)