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福井ニュース

各陣営、かく戦う

 2日の衆院選公示まで、あと1日に迫った。県内二つの小選挙区から立候補を予定する前職2人と新人4人の各陣営では、選挙戦への態勢固めに一層力が入っている。各陣営の選挙対策本部長に、14日の投開票日に向けた戦略や意気込みを聞いた。

【1区】稲田さん 本人不在は組織力で 山本文雄選対本部長(80)

 「〇増五減」で福井県内の小選挙区の区割りが変わったことは、理解をしてもらえていると思う。ただ、新しい区割りとなると、また新たな感情も出てくる。理解と協力を求めていきたい。

 稲田さんは党の要職を務める立場でもあり、候補者が選挙期間中に不在となる場合がある。その点は協力が必要で、組織の中で真剣に取り組んでいく。特に新しく1区となるエリアでは、党の地域支部で頑張っていきたい。一部では「大義がない解散」という指摘もあるが、身勝手な言い方だ。政治的な安定を図り、国際社会での日本の地位を確立するという大義がある。その点を選挙戦でも訴えていきたい。

【1区】鈴木さん ネット上にも事務所 藤野利和選対本部長(63)

 組織がないので、民主党や社民党に少しでも協力していただけるのは感謝している。非自民の受け皿となるべく、議員定数削減や地方が元気になる政策を訴えていく。選挙運動は地元の福井市東部はもとより、旧2区のあわら市、坂井市を中心に街頭演説や企業などへのあいさつ回りに力を入れる。

 投票率を上げる努力も不可欠。一つの方法としてインターネット上にバーチャル事務所を開設した。毎日更新するのはもちろん、積極的に活用して支持を広げていく。鈴木は四月に長女が誕生し、イクメンを実践している。妻の綾菜さん(30)にも前に出てもらい、若い世代や子育て世代にアピールしていきたい。

【1区】金元さん 街宣カーで活動熱く 藤岡繁樹選対本部長(63)

 安倍政権が世論に追い詰められての解散総選挙であり、「大企業応援」から「暮らし応援」へ政治を切り替える絶好の機会。保守が強い福井においても、原発や集団的自衛権、農業の問題などで、党派を超えて市民との活動を広げてきた。前回注目された第三極も分裂した今、自共対決の構図がよりはっきりした。

 政策ビラは前回より六千部増の七万六千部を用意し、公示までに配布予定。解散以降、大型量販店やスーパーを中心に街宣カーを走らせ、候補予定者の街頭演説は百回を優に超えた。超短期決選ではあるが、街頭活動を強化し、消費税増税中止など国民目線での訴えを、一人でも多くの有権者に届けるのみだ。

【2区】高木さん 新選挙区を念入りに 石川与三吉選対本部長(84)

 新2区では新たに加わった旧2区の鯖江市、旧今立町(越前市)、池田町を念入りにお願いする。嶺北は広くて有権者が多いため、多く回ることになるが、これまでお世話になった地域も端から端まで丁重にお願いする。もう一つは、衆議院議員を立派に務められた故辻一彦さんの長男・一憲さんが新2区から立候補すること。一彦さんの根が枯れていないことを十分に考慮する必要がある。

 国がベースロード電源と示した原子力は、絶対的に安全ならば、自信を持って稼働すべきだと訴えていく。「連続五回当選しているから」とたかをくくらないように、初心に戻って慎重に選挙戦に取り組む。

【2区】辻さん 重点3市で基盤固め 玉村和夫選対本部長(64)

 従来の支持者が多い越前、鯖江両市と父の故辻一彦元衆院議員の故郷小浜市を重点区と位置付け、基盤を固めたい。訴えるのは「守る・支える・つくる」。生活や雇用、平和を守り、社会福祉や子育て環境を支え、元気な地域をつくる。候補予定者は、子どもを対象にした自然体験活動など市民活動に取り組んできた経験から、地域や人づくりへの思いが強く、政策をすぐにのみ込みアレンジできる。若く清廉さがあり、期待できる。

 アベノミクスでは地方や中小企業の景気は良くならず、円安の負担ばかりが大きくなった。反転攻勢、働く生活者の視点で人と地域への投資を訴え、支援の輪を広げていきたい。

【2区】宇野さん 増税中止と廃炉訴え 菅原義信選対本部長(60)

 消費税10%への増税中止と、原発の再稼働を許さず廃炉作業への転換による経済波及効果を前面に訴えていく。安倍内閣が行き詰まった自民はもちろん、消費税再増税に合意した民主はじめ、県内では他の野党も足場をなくしてうまく連携を図れない中、共産党はすっきりと分かりやすい政策を打ち出していく。

 消費税や原発に対する批判は確実に大きくなっている。その気持ちを受け止める党であり、託せる候補者であることを、どれだけ早く県民に伝えることができるか。宇野さんは党の原発対策責任者でもあり、自分の言葉で多くを語ることができる。街頭活動を中心に時間と量の勝負で、一人一人にお願いしていく。

 (衆院選取材班)