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福井ニュース

民維社、反自民で協力 3党協議、具体策踏み込めず

 民主、維新、社民の野党三党は二十九日、福井市大手二の県教育センターで三党協議を開き、「反自民で協力する」と申し合わせた。相互推薦や支持など具体的連携には踏み込めなかった。 (塚田真裕)

 民主の玉村和夫幹事長、維新から1区で出馬する鈴木宏治氏(41)の選挙対策本部長藤野利和氏、社民の龍田清成代表が出席した。

 玉村幹事長が「共通の心情という形で申し合わせた」と説明。「それぞれの立場や温度差もある」として、具体的連携に踏み込めなかった背景を解説した。さらに「もともと主張の違う政党」と語り、政策の隔たりや時間的制約も影響したことを明かした。

 民主は候補者がいない福井1区を自主投票にする方針。維新は候補者がいない2区は民主から出馬する辻一憲氏(49)に、両区とも候補者がいない社民は、1区は鈴木氏、2区は辻氏への投票を呼び掛ける方針を明らかにした。

 野党連携は、国会で自民党が圧倒的多数の議席を占める「一強多弱」の状況を打破することが狙い。

<解説> 民主、くすぶる維新不信

 会議時間はわずか二十分。その短さが具体策なき三党連携を象徴していた。「反自民の一点で頑張る」。民主県連の玉村幹事長が強調すればするほど、中身の薄さが際立った。

 政策面の合意は困難との見方はもともとあった。今回三党で探ったのは共同組織をつくり、1区の維新鈴木氏、2区の民主辻氏を「野党統一候補」として相互に応援する道だったが、それもかなわなかった。背景には民主県連内にくすぶる維新への不信感がある。

 この日の会見で玉村幹事長は、民主の支持基盤でもある労働組合を批判する維新の橋下徹共同代表に対し、「すごい反発がある」と逆風を認めた。

 前回二〇一二年衆院選で民主を離党した鈴木氏への反発もしかり。前日の二十八日の時点でも、ある幹部は「1区に候補者を立てろ。どこに票を入れたらいいんだ」と民主の独自候補擁立を求めた。

 それより三日前の二十五日には、既に鈴木氏の陣営に「民主は自主投票になりそうだ」との情報が伝わっていたという。

 三党連携にかかわった一人は「会見してインパクトを与えたい」と漏らしたが、果たして有権者に連携イメージを植え付けられたのか否か。

 二日公示の選挙結果で明らかになる。

 (高橋雅人)