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福井ニュース

県農政連は自民推薦、JAは自主投票 農協改革で足並み乱れ

 県農政連(山田俊臣会長)は二十八日、県内小選挙区の自民党から立候補する予定の二氏への推薦を決めた。一方、JA県五連と一部を除く単位JAは、独自に自主投票の方針を申し合わせ、これまで各種選挙で足並みをそろえてきた両者の対応が分かれる前代未聞の事態となった。

 農協制度改革をめぐっては自民党が全国農業協同組合中央会(JA全中)を頂点とする中央会制度の大幅な見直しなどの案を発表。党政調会長を務める稲田朋美氏(55)らが中心となってまとめた党のマニフェスト(政権公約)にも「農協改革」が盛り込まれている。これに対し、JA全中は中央会機能の大半を維持する自己改革案を打ち出し、両者の間で駆け引きが続く。

 対象は福井1区に立候補予定の稲田氏と福井2区に立候補予定の高木毅氏(58)=ともに前職。県農政連は福井市の県農業会館で選挙対策会議を開き、両氏から直接聞き取りをした上で対応を協議。ともに推薦することを決めた。比例代表北陸信越ブロックで出馬予定の山本拓氏(62)=同=については、全国農政連に推薦を上申する方針も確認した。

 会見した山田会長は「JA改革をはじめとする自民党の規制改革への不満が続出したが、これまで応援してきた自民党しかないとの結論に落ち着いた」と説明した。

 これに対し、県農政連の選挙対策会議にも出席していた県内十二JAの組合長の大半は自民党の農協改革への不満を背景に、JAとしては今回衆院選は中立の立場で臨むことを選択。JA県五連幹部の一人は「県農政連の活動を阻害しないが、自主投票とすると決めた」と話した。JA越前たけふ(越前市)は二十六日の理事会で高木氏や比例代表の自民党、山本氏の推薦を決定した。

 (北原愛)