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福井ニュース

事務所もてんやわんや 人員不足、チラシ配布に焦り

 衆院解散で県内でも事実上の選挙戦が一気に本格化したが、戦場は街頭だけではない。突然、降って湧いた解散の上、十二月二日の公示まで十一日と異例の短さ。選挙事務所や選挙カーを確保したり、政策を伝えるチラシを用意したり。立候補予定者を支えるスタッフたちは大慌てで準備作業に当たっている。

 野党新人の党事務所。平時から詰めるスタッフが「ボランティアも頼んでいるけど、とにかく人が足りない」と悲鳴を上げた。

 早朝から深夜まで作業に追われ、昼食すら取れない日もある。二十二日も、支援者数人が住宅地図を広げてポスター掲示場所を確認したり、問い合わせに応対したり。立候補予定者の行動予定も「本人にしか分からない」のが実情だという。

 「思ったよりも相当に早い」。立候補予定者自身がそう認める今回の衆院選。選挙事務所は確保したが、選挙カーはこれからだ。先のスタッフは今月初めにスポーツジムに入会したが、通ったのは五日間。「安倍さんに『私の入会金と月会費を返せ』と言いたい」

 「うちは選挙で主張が変わることはない。選挙は日頃の政治活動の集約だから」と話すのは、別の野党新人の陣営。政策的には準備万端だが、実務となると話は別。ようやく刷り上がった政策のチラシが二十二日、党事務所に届くと、支援者たちが県内支部ごとの仕分け作業を始め「公示までに配る予定だが、間に合うかどうか」と焦りを隠さない。

 一方、与党前職の陣営は「師走の急な選挙で気ぜわしい」と言いつつ、経験を生かして準備を着々と進める。選挙事務所は旧自動車ショールームに決め、仮設トイレ四台も設置。選挙ポスター案も完成した。支援者のつてで人をかき集め、選挙カーも段取り中。スタッフは「短期間だが、今までの選挙と同じようにサポートする」と気を引き締める。

 (衆院選取材班)