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福井ニュース

県や市町、選管準備も短期決戦

 安倍晋三首相が解散を表明したことを受け、県と市町選挙管理委員会は急ピッチで準備を進めている。解散風が吹き始めてからまたたく間に解散が決まり、投開票日まで一カ月もない。選管は「かつてない忙しさ」と話し、山積する業務を深夜までこなしている。

◆掲示物の印刷

 県選管によると、都道府県選挙管理委員会連合会から十二日に「解散総選挙が有力視されており、準備に取り掛かってほしい」との通達があった。印刷物の発注、来週から始まる市町選管との打ち合わせや立候補予定者説明会などの会議準備に取り掛かっている。

 投票用紙六十八万枚の印刷に加え、選挙公報や投票所の候補者名称掲示など関連書類百五十種類の印刷物が必要。特に不在者投票用には内封筒を入れてのり付けするため「少なくとも十日かかる」と見通す。

 任期満了に伴う選挙の場合は入札で業者を決めるが、今回は時間がないため、これまでの実績で発注している。

 県選管事務局の竹内芳隆書記長補佐はこれまでに衆院、参院選挙計七回を経験。中でも今回は「解散から公示日までが短くて大変。任期満了だと二カ月間で準備するところが、今回は二週間足らずしかない」と「短期決戦」に気を引き締める。

◆投票所確保を

 福井市選管事務局は投票所百六カ所の確保に負われている。学校、公民館、体育館などを利用するが、すでに大会や総会の予約が入っていることが大半。利用者との交渉に当たっている。

 人員の調整も必要だ。事務局専従は五人だが、開票日には千人の人出が必要。谷口雅章副課長は「土、日曜も休みがないので、深夜一時を過ぎたら帰ろうと、課員に声を掛けている」と苦笑いする。

◆新区割り周知

 今回の(次期)衆院選では、「0増5減」に伴う区割りの変更がある。県選管は啓発チラシや投票案内に新たな区割りを入れて対応するという。

 前回までは別の選挙区だった福井市の旧越廼村、清水町は、今回の衆院選では、同じ選挙区になる。前回は旧越廼村、清水町の住民が市役所に来ても、期日前投票ができなかったが、今回は市内各所できるようになる。谷口副課長は「複雑さは解消された」と話す。

(塚田真裕)