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福井ニュース

民主・糸川氏 出馬せず 県連代表も辞任

 民主党の元衆院議員で、福井2区の公認候補者糸川正晃氏(39)が二十日、次期衆院選に出馬しないことを表明した。同日、福井市大手二の県連事務所で開いた緊急幹事会で県連代表を辞任することも伝え、承認された。県連は2区の候補者擁立を急ぐ。

 糸川氏は不出馬の理由を「自分の理想としている政治と現在の党利党略の政治の在り方がずれている。このままでは今後与えられるであろう任期に国民、および県民への責任を負えない」と述べた。

 十八日には、党本部の馬淵澄夫選挙対策委員長に不出馬の意思を伝え、公認内定を解除されていた。

 糸川氏は記者会見で、民主党政権時の成果を挙げた上で「では今度は、という時にこれという自分の柱がない。私でなければならないものを探したい」と語り、政界引退については否定。「精進して政界に戻りたい」としたが、具体的な拠点や時期は明言しなかった。

 県連代表を辞することについては「混乱が生じる責任を取った」と説明。代表代行の玉村和夫幹事長は「反自民の受け皿として糸川氏で頑張りたいと思っていたところで、非常に残念」と悔しさをにじませた。

 糸川氏は二〇〇五年に国民新党から比例代表北陸信越ブロックに出馬し、衆院選に初当選。〇九年衆院選には、民主党から出馬し、比例区で当選。前回衆院選では旧福井2区から出馬したが、当選を逃した。

 次期衆院選の福井2区では、自民現職の高木毅氏と共産の党県常任委員の宇野邦弘氏が出馬を表明している。

◆民主県連、2区に絞り擁立模索へ

 「反自民の批判票の受け皿として、何としても候補者を擁立しなければ」。予定される公示日まで残り二週間足らず。民主党公認候補の糸川正晃氏の不出馬の意向を受けて県連は焦りの色を隠せない。

 十八日には福井1区からの出馬が取り沙汰されていた県連顧問の笹木竜三氏が不出馬を表明。現段階で1、2区ともに空白となっていることに玉村和夫幹事長は「想定外の出来事」と唇をかむ。

 二十二日に幹事会を開き、選挙対応を議論するはずだったが、「(候補者擁立に)進展がなければ延期せざるをえない」とし、新たな候補者で連合福井の協力が得られるかについても、「やってみなければ分からない」と苦慮する。

 新たな候補者の選定については今はまだ構想の段階で、具体的にはこれから。玉村幹事長は「落下傘候補では無理」と判断し、県連主導で探すとした。福井1区については「候補者を立てないことも大きな意味での(野党との)協力」と述べ、候補者擁立は福井2区に絞る方針だ。(塚田真裕)