文字サイズ

愛知ニュース

FBに遊説姿、政策PR動画 6区候補のネット活用法

 選挙戦も残りわずかとなった今回の衆院選では、インターネットによる選挙運動が解禁され、各候補が初めての選挙ツールを利用している。愛知6区(春日井、犬山、小牧市)の三候補も、若者の支持拡大などを目指し、ネットの活用に知恵を絞っている。

 通行人と握手をしている写真とともに「頑張って応援してるぞーなどなど激励いただきました」の一言が添えられた画面。共産新人の柳沢けさ美さん(64)は、交流サイト「フェイスブック(FB)」で、八日につじ立ちした様子を報告した。柳沢さんは、FBに日々の遊説などを掲載しており「頑張っている姿を見せるのが狙い」と語る。

 自民前職の丹羽秀樹さん(41)はFBとブログで、街宣や演説会に来てくれた支持者、激励に訪れた大物政治家への感謝の言葉をつづる。十日には「与党優勢の風は全く感じません」と引き締めの書き込みも。陣営は「候補者を知らない人が関心を持つきっかけになる」と期待する。

 民主元職の森本和義さん(48)はFB、短文投稿サイト「ツイッター」で街宣、演説会の様子や感謝の気持ちを伝えるほか、経済や安全保障などの政策を訴える動画も公開している。陣営は「あの手この手でアピールし、追い上げたい」と必死だ。

 ネットによる選挙運動では、政治への関心が低いとされる若い世代の掘り起こしも見込まれる。三候補の戦略や手応えはどうだろうか。

 丹羽さんは「コミコミ作戦」と銘打って、支持者らに「街で(候補者を)見つけたら写真を撮って、ネットで拡散してほしい」と要請。陣営は「書き込みをきっかけに名前を知って、調べてもらえたら」と願う。

 柳沢さんは、本人と遊説に同行する支援者による発信が中心で、「組織的な取り組みはまだまだ不十分」と手探り状態だ。

 森本さんは中盤から、動画やFBにボランティアの学生らを登場させた。これを機に、一日のサイトのアクセス数が序盤の十倍に増加。陣営は「票につながるかは未知数だが、関心が高まったのは間違いない」と感じる。

 公益財団法人「明るい選挙推進協会」の調査によると、昨年の参院選でホームページやブログを見るなどネット選挙運動を利用した有権者は10・2%にとどまった。今回はどうなるのか予想は付かないが、いずれの候補者もネットが有権者と政治家の距離を縮める有益な手段と捉えて、情報を発信し続ける。

(衆院選取材班)